祖父の部屋で、
呑気にお茶を啜っている
K太を見て、本気で目眩がした。
私「何してるの…どうしているの…」
K太「ん?沙耶ちゃんの親は
オレの顔見たら怒ると思ってさ。」
私「当たり前でしょう!
そんな事が聞きたいんじゃなくて…」
K太「すぐキレんなって(笑)
お祖父ちゃん、ちょっと
言ってやって下さいよ~」
祖父「沙耶。子供には
両親揃ってる方がいいんだぞ。
K太君と話したけど、いい子じゃないか。
仲直りしたらどうだ?」
私がいない間にK太は
祖父を丸め込んでいた。
祖父はとてもとても
騙されやすい性格。
(今までも散々騙されて
大金を失っている)
息を吸うように嘘をつける
口の上手いK太なら、
手玉に取るのは簡単だっただろう。
とりあえず、K太と2人で
話をする事になった。
K太「ずっと連絡しなくてごめんね。
オレ、免許取ったんだ!
中古だけど車も買ったよ。
今日もここまで車で来たんだ。
帰ってくる時見なかった?
家の脇に停まってたでしょ。
沙耶ちゃん、仕事してるんだって?
オレもまたこっちで探そうかな。
向こうで働いたんだけど、
やっぱり沙耶ちゃんのそばに居たくて
辞めてきたんだ。
ねぇ、赤ちゃん見せてよ。
どっちに似てる?楽しみだなぁ。」
全く悪びれる様子もなく、
ツッコミどころ満載の話を
し続けるK太。
本当に情けないけれど、
久しぶりにK太に会って、
また私の気持ちはグラついていた。
今思えば絶対にありえないし、
当時の自分を殴りたい…。