パチンコ屋の仕事は
体力的には大変だけど、
それなりに楽しかった。
ただ時間はとても不規則で、
朝早く出たり、夜遅く帰ったり。
なので一花は、
母が面倒を見てくれていた。
子供が生まれたこと。
離婚届の催促。
K太には時々メールを送っていたけど、
ずっと返事はなかった。
仕事にも慣れて来た頃、
ようやくK太から連絡が来た。
やっと届を出してくれたのかと
開いたメールの内容は
「沙耶ちゃん、ごめんなさい。
やっぱり離婚したくない。
オレの子にも会いたい。」
というものだった。
この期に及んで
まだそんな事を言うのかと
腹が立って仕方がなかった。
「私も両親もK太の事を許せません。
早く離婚届を出してください。」
それだけ返信した。
仕事を終えて家に帰ると、
珍しく祖父から呼ばれた。
私の実家には両親と祖父がいるが、
祖父は離れのようなところで
一人で暮らしている。
両親と祖父は
私が物心ついた時から
異常に仲が悪く、
行き来は全くない。
私はなんでも買ってくれる
祖父が大好きで、
小学生の頃は離れに入り浸って
ファミコンばかりしていたものだった。
そんな祖父に呼ばれて
久しぶりに離れに行くと、
そこには
お茶を啜っているK太がいた。