突然実家にやってきたK太。
当然、父は怒って追い返そうとした。
父「何をしに来たんだ!
もう沙耶とは別れるんだから
何も話すことはない。」
だけどK太は諦めること無く
私と私の両親の前で土下座。
K太「沙耶さんにした事を許して下さい!
離婚したくありません。
これからは心を入れ替えて、
沙耶さんと生まれてくる子供の為に
頑張って働きます!」
と涙ながらに訴えた。
K太の訴えは数十分続いた。
頑固だけど情に脆い父と、
涙脆くて騙されやすい母と、
馬鹿な私は
もう絆されそうになっていた。
チョロい一家だ。
父「しかし、もうアパートは
解約したんだろう。
それに、暴力を振るった奴のところに
沙耶をやる訳にはいかない。」
K太「おっしゃる通りです。
だからオレを、
この家の、沙耶さんの部屋に
居候させて下さい!
こっちで仕事を探します。
ご両親の目の届くところで、
認めて貰えるように頑張りたいんです。」
父「そこまで言うなら
私達は構わないが…
沙耶はそれで大丈夫なのか?
後は2人で話し合って決めなさい。」
私の部屋で2人になってからも
K太はひたすら謝ってきた。
K太「沙耶ちゃん、本当にごめんね。
もう二度と殴ったりしない。
オレ、ちゃんと頑張るから。
沙耶ちゃんの事が好きだから
離婚なんてしたくないよ。」
K太がもう暴力を振るわないで、
きちんと働いてくれて、
離婚しないで済むならその方がいい。
そう思った私は
K太の提案を受け入れることにした。
人はそう簡単に変わらないのに。