イベントバナー

 


唐突に元カノに会いに行くと

言い出したK太…



しかも相手は

何回も何十回も話に登場した、



大好きだったのにK太が振られた彼女。




会いに行く理由を聞くと



付き合っていた時に

借りたままの物があって、



友人経由で、返して欲しいと

連絡があったそうだ。



それも、友人経由で

返せばいいんじゃないの?



と言う私に、



K太は嬉しそうに



「ヤキモチ妬いてるの?


心配しなくて大丈夫だよ!


オレが今好きなのは

沙耶ちゃんだから。


あんな性格の悪い女と

今更どうこうないよ。


物だけ返したらすぐ帰るからさ。」



そう言って、



朝出かけたK太が

帰ってきたのは



日も暮れた頃だった。





帰ってきたK太は

出かける前と明らかに態度が違った。



私を見てため息をつき、



「沙耶ちゃん、もうちょっと

オシャレとかしたら?


元カノちゃんは垢抜けてたよ。」



と私を下げて元カノを褒める発言を

繰り返した。



「元カノと何かあったの?」



と聞くと、



「なんにもねーよ!

元カノちゃんはもう、

オレのことなんてなんとも

思ってないんだよ。」



とキレながらも落ち込んでいた。



この時ようやく



悪口ばかり言っていたけれど

K太はまだ元カノに未練が

ありまくりなんだ…と気がついた。



遅くなったのも

K太がいつものように一方的に話して

あわよくば…な気持ちだったんだろう。



でも相手にされなかったんだな。



K太を哀れだと思うと同時に、

自分がものすごく惨めに感じた。




K太はこの日に元カノの連絡先を

聞いてきたらしく、



頻繁に連絡を取るようになった。



何故か私にも

たまにメールの内容を

見せてくれたけど、



元カノの方はK太に

全く気持ちがないのが見て取れた。



むしろ、都合のいいように

利用している雰囲気だった。



K太はそれでも

嬉しそうにメールを返したり



用事を言いつけられて

ホイホイ出かけていったりしていた。



元カノの飼い猫に子猫が生まれて、

引き取り手がいなくて困っていると

言われたら



すぐに元カノの家に向かい、

子猫を連れて帰ってきた。



このアパート、

ペット禁止なんですけど…。



イベントバナー