生理がなかなか来なくて
薬局で妊娠検査薬を買った。
そのまま薬局の隣の
ショッピングセンターのトイレで
検査薬を使った。
クッキリ陽性だった。
目の前が真っ暗になって
足元から崩れ落ちそうな感覚。
絶望した。
騙された。
種無しとか全部嘘だったんじゃん。
泣きながらK太に電話をした。
妊娠を告げると
凄く嬉しそうな弾んだ声で
「マジで!?やったじゃん!
すげぇ嬉しい!」
と無邪気な言葉が返ってきた。
何考えてるの。
騙しておいて。
K太「泣かないで?沙耶ちゃん。
オレ、頑張るからさ。
今のバイト先(ガソリンスタンド)で
社員にしてくれるって話があるんだ。
そうしたら生活も安定するし。」
私「私、大検を取ったから進学したいと
思ってたんだよ…。」
K太「何言ってるんだよ。
オレと子供より自分が大事なの?」
私「妊娠しないっていったじゃん…。」
K太「本当に医者に言われたんだよ?
でも出来たって事は大丈夫だったんだな。
良かった!」
温度差がありすぎて辛くなって
電話を切った。
家に帰っても泣き続ける私を
心配した母が部屋にやってきた。
妊娠した事を告げると
真っ青になって
父の所に走っていった。
父母の前で正座させられて
経緯を説明した。
父は見た事もない程怒っていて
母は途方に暮れてオロオロしていた。
私は泣くことしか出来なかった。
この歳で妊娠するなんて
もう人生終わりだと思った。