初体験の後、
K太は避妊を
してくれなくなった。
そういう事は男の人が
キチンとしてくれるものだと
思っていた私は驚愕した。
私「今、ゴム付けてなかったよね?」
K太「あ、分かった?(笑)」
私「どうして?妊娠したらどうするの?」
問い詰める私にK太は
全く悪びれる様子がなかった。
K太「愛しているから付けないんだよ。
オレは沙耶ちゃんと結婚するつもりだし
子供が出来たら嬉しいよ。」
私「何言ってるの?私たちまだ17だよ?
私もK太もバイトだし、
子供が出来たって育てられないよ!」
それまでK太に文句を
言うことなどなかった私の、
いつになく強い口調に
流石に戸惑った様子のK太。
しばらく考え込んだ後に
神妙な顔で驚く事を口にした。
K太「実はオレ、種無しなんだ。
こんな事言うと沙耶ちゃんに
嫌われるかもしれないと思って
言えなかった。ごめんね。」
私「えっ、どういうこと?
どうして分かったの?」
K太「前に元カノの事が
すごく好きだったって話しただろ?
実はその頃、彼女の親に
付き合いを反対されてて。
でも妊娠しちゃえば
親も認めざるを得ないじゃん?
だから子供を作ろうと思ったんだ。
でもなかなか出来なくてさ。
オレ、どこがおかしいのかなって
病院で検査してもらったんだ…。」
今なら言える。
明らかに嘘だろって。
でもこの時の私は信じてしまった。
世の中にそんな大切な事を
平然と作り話して話せるような
頭のおかしい奴が存在するなんて
思ってもみなかったから。
世の中には息をするように
嘘をつく人間がいくらでも
いるってこと、
今なら分かるのにね。
本当に馬鹿だった。
そして案の定、私は妊娠した。