悲しみが喜びに、苦しみが楽しみに「変わり」行くことが人間であり人生です。
人の世は地獄です。
このことをしっかりと悟りきらなければ、悲しみや苦しみは生涯まとわりつきます。
地獄を泣くのみです。
「私は四方から艱難をうけても窮しない。途方にくれても行き詰まらない。迫害に遇っても見捨てられない。倒されても滅びない」
悲しみや苦しみがなぜあるのだろう。
つまり、なぜ私だけが不幸なのだろう、と不平・不満を言いつのる人は、窮しない・行き詰まらない・見捨てられない・滅びない、という恵みが与えられません。
「なぜ」ではなく「どう」変えていくかが現実の問題です。
悲しみが喜びになるのは簡単なことです。
あなたが持っている「喜び」を数えあげることです。
一つの悲しみのために無数の喜びが見えなくなっています。
苦しみも同様です。
地獄が天国になるのは、この小さな発見です。
天国は喜びを積み上げていく所です。