WRC2017 Rd.2 スウェーデン(ラリー・スウェーデン) | ドイツ、フランス、イタリア、ヨーロッパのクルマが好き

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WRC第2戦ラリー・スウェーデンが開催されました。
 
 
 
 
ラリー・スウェーデンは、圧雪路面の雪上グランプリと呼ばれる高速イベントになります。
雪上でも滑ることなく高速で走り抜けていきます。
 
ジャンプで有名なコリンズ・クレストは、豪快にマシンが飛んで圧巻です。
飛距離はだいたい20~30mくらいです。
あまり勢いよく飛ぶと着地でマシンが壊れる可能性があるので、スピードを抑えるドライバーもいます。
 
 
 
 
タイヤは、スタッドレスではなく、スタッドタイヤ(タイヤにスパイクを打ち込んだいわゆるスパイクタイヤ)です。結構細いタイヤです。
 
 
 
 
このラリーはスノーバンク(雪の壁)を利用した独特な走行をします。
 
オーバースピード気味にコーナーに突っ込んで、スノーバンクにマシンを当ててコースに押し戻されるのを利用してスピードを落とさずにコーナーを曲がっていくという走行です。
 
ただし、バンクが低いとそのままコースアウトになるので、直前での見極めが必要なギリギリの走行になります。
 
 
 
ラリー・スウェーデンは、1950年に第1回が開催された名門ラリーで、73年に世界選手権になって以来、優勝は、フランス人のセバスチャン・ローブとセバスチャン・オジェ以外は全て北欧人が勝っています。
 
 
 
DAY1
【SS1】
トヨタのヤリ=マティ・ラトバラがステージ優勝し、トヨタは復帰後初のベストタイムとなりました。
トップ5が1秒以内の大接戦となっています。
 
 
 
 
【SS2/3】
ヒュンダイのティエリー・ヌービルが連続してトップタイムを出し、ラトバラを抜いてトップに立ちました。
昨年の優勝者Mスポーツのセバスチャン・オジェは新雪の中を1番手で走る(不利)ことになり、8位と出遅れています。
 
 
 
 
【SS4】
ラトバラがサスペンションを硬くしたのが当たり、ヌービルよりも3.9秒リードしてトップに立ちました。
ヌービルは、コーナーで激しい衝撃を感じてペースダウンしました。結局マシンに異常はありませんでした。
 
 
 
 
【SS5/6】
ヌービルが再びトヨタのラトバラを抜いてトップに立ちました。
トヨタのユホ・ハンニネンは、マシンをスライドさせて木にヒットし、冷却系統を壊してリタイアしました。
 
 
 
 
【SS7/8】
ヌービルはさらに連続トップタイムをたたき出し、ラトバラに28.1秒もの差をつけてDAY1を終了しました。
3位にはMスポーツのオット・タナックがつけています。
Mスポーツのオジェはステージを1番最初に走って路面の掃除役をするという不利な条件の中で5位につけています。
 
 
 
 
DAY2
【SS9/10/11】
タナックが3ステージ連続トップタイムを出しました。
もともとトップと49.7秒差の3位だったため、首位のヌービルに45.3秒差、2位のラトバラに12.6秒差まで迫りましたが、順位に変動はありませんでした。
 
 
 
 
【SS12/13/14/15】
ヌービルが、まさかのクラッシュで左フロントタイヤを失い大幅にタイムを失って首位陥落しました。
ヌービルは前回のモンテカルロでも首位を走行していたのにブロックに当たってサスペンションを壊してリタイアしており、同様なことがおきました。
このため首位になったラトバラは、2位のタナックに3.8秒差と僅差にあり、3位のオジェにも16.6秒差という十分逆転可能なタイム差となっています。
 
SS14のコリンズ・クレスト(ジャンプ)で、マッズ・オストベルグが歴代最長飛距離に挑みましたが、わずか1m及ばず44mとなりました。
 
 
 
 
DAY3
【SS16】
ラトバラは、トップタイムを出し、2位のタナックに10.9秒差をつけてリードしています。
3位でディフェンディングチャンピオンのオジェはコーナーでスピンし再スタートに時間がかかり、優勝争いから脱落しました。
 
 
 
 
【SS17/18】
ラトバラは着実な走りで連続トップタイムを出し、トヨタに初優勝をもたらしました。
「素晴らしいよ! 新しいチーム、新しいマシン、そして2度目のラリーで勝利したことは、驚くべきことだ。この感動を表現する言葉が見つからない」とラトバラは語っています。
また、「チャンピオンシップも面白くなってきたよ」と意欲を見せています。
 
 
 
 
優勝 ヤリ=マティ・ラトバラ(フィンランド) トヨタ・ガズー・レーシングWRC
   
 
 
2位 オット・タナック(エストニア) Mスポーツ・ワールドラリーチーム
   
 
 
3位 セバスチャン・オジェ(フランス) Mスポーツ・ワールドラリーチーム
   
 
 
 
 
 
 
コーヒー
 
今年のWRCは本当に面白くなりそうです。
勢いがあってまだまだ強くなりそうなトヨタ。
実力的にはナンバー1のヒュンダイ。
現役最強だけど移籍して今一つ波に乗れていないオジェ。
急に実力をつけてきたタナック。
 
今年は昨年までのような、ローブやオジェの一人相撲のシーズンではなく、昔みたいに激戦のチャンピオンシップが見れるかもしれません。
 
 
バイバイ