WRC(世界ラリー選手権)が開幕しました。
今年の話題は、何といっても名門トヨタの復活です。
トヨタは1984年から1999年まで参戦し、ドライバーズ・タイトル4回('90,'92カルロス・サインツ、'93ユハ・カンクネン、'93ディディエ・オリオール)、マニュファクチャラーズ・タイトル3回('94,'95,'99)を獲得しています。
特に1990年代にセリカGT FOURでタイトルを獲得したカルロス・サインツに人気があり、日本ではセリカGT FOURカルロスサインツ・モデルが限定販売されました。
私はこの頃の印象がとても強く残っていて、今でもダカールラリーで活躍しているカルロス・サインツを応援しています(今年は残念ながらリタイアでした)。
さて、トヨタの参入と昨年終盤に電撃発表のあった、強豪フォルクスワーゲンの撤退を受けて、今年は体制が大きく変わりました。
昨年までフォルクスワーゲンに在籍していた、ワールドチャンピオンを4年連続獲得しているセバスチャン・オジェがM-SPORTに移籍。
また、同じくフォルクスワーゲンのセカンドドライバーのヤリ=マティ・ラトバラがトヨタに移籍しました。
この2人の移籍でWRCは大きく揺れました。
今年の台風の目は、元フォルクスワーゲンの2人と、次のチャンピオン候補と言われている、ヒュンダイのティエリー・ヌービルの3人の戦いになるだろうと予想します。
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■Mスポーツ・ワールドラリーチーム
拠点:イギリス
設立:2006年
代表:マルコム・ウィルソン(イギリス)
マシン:FORD FIESTA RS WRC
●セバスチャン・オジェ
国籍:フランス
年齢:33歳
成績:39勝ワールドチャンピオン4回
●オット・タナック
国籍:エストニア
年齢:29歳
成績:最高3位
●エルフィン・エバンス
国籍:イギリス
年齢:28歳
成績:最高2位
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■ヒュンダイ・モータースポーツ
拠点:ドイツ
設立:2012年
代表:ミシェル・ナンダン(モナコ)
マシン:HYUNDAI i20 WRC
●ティエリー・ヌービル
国籍:ベルギー
年齢:28歳
成績:2勝
●ヘイデン・パッドン
国籍:ニュージーランド
年齢:29歳
成績:1勝
●ダニエル・ソルド
国籍:スペイン
生年:1983年
成績:1勝
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■トヨタ・ガズー・レーシングWRC
拠点:日本
設立:2016年
代表:トミ・マキネン(フィンランド)
マシン:TOYOTA YARIS WRC
●ヤリ=マティ・ラトバラ
国籍:フィンランド
年齢:31歳
成績:16勝
●ユホ・ハンニネン
国籍:フィンランド
年齢:35歳
成績:SWRCチャンピオン1回
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■シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム
拠点:フランス
設立:2000年
代表:イブ・マトン(ベルギー)
マシン:CITROEN C3 WRC
●クリス・ミーク
国籍:イギリス
年齢:37歳
成績:3勝
●ステファン・ルフェーブル
国籍:フランス
年齢:24歳
成績:最高5位
今年はトヨタの参戦で例年になく注目度が高いWRC。
スバルが撤退してから日本での開催がなくなりましたが、トヨタが活躍し再び人気が出てきたら、来年から日本での開催も夢ではありません。
トヨタに頑張ってほしいですが、私が一番応援しているのは、ヒュンダイのヌービルです。
実力はかなりあるので、オジェとタイトル争いをやってほしい。
また、トヨタのおかげで民放TVで放送されることになったのはとても嬉しいです。