アバルト 124 スパイダーがデビューしました。
※アバルトは、フィアットの高性能車ブランドで、フィアット車をベースにエンジンなどを高性能化して販売しています。サソリのエンブレムで有名です。
124スパイダーの話題は、なんと言っても MAZDA MX-5 (日本名:マツダ・ロードスター)と姉妹車であることです。
実は姉妹車はフィアット(アバルト)ではなく、アルファロメオになる予定でした。
2012年5月に、マツダとフィアットグループは、マツダ・ロードスターをベースに、アルファロメオのスポーツカーを開発することで合意していました。
※アルファロメオは、フィアットグループの傘下です。
※フィアットグループは、2014年にクライスラー社を子会社にして社名を「 FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)」としました。
しかしその後、FCAのCEOは、「アルファロメオは今後、プレミアムブランドとして展開するため、大衆向け小型スポーツカー(ロードスターのこと)をベースとするのは、アルファロメオに相応しくない」とコメントを発表しました。
また、アルファロメオはイタリアで生産されるべきと言ったという噂も。
アルファロメオがNGとなって浮上してきたのが、生誕から50周年を迎えるフィアット124スパイダーの復活です。
イタリアの大衆車ブランドのフィアットにとっては、アウディA4やメルセデス・ベンツGLCを抑えてワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたロードスターと姉妹車になるのは、悪くない話です。
そしてロードスターをベースとした124スパイダーの開発が決まりました。
124スパイダーは、ロードスターの基本設計をベースとし、ボディデザイン、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングフィールなどをオリジナル設計としています。
しかし、内装デザインについては流用しており、良く似ています。
外装はイタリア、内装は日本。まさに和洋折衷という感じ?
マツダは、フィアットのエンジンとトランスミッションをイタリアから日本に輸入して、ロードスターと同じ広島県安芸郡のマツダ本社工場で124スパイダーを生産しています。
主要部品はイタリア製でも、日本で組み立てられたイタリア車です。
情報入手できませんでしたが、広島県で生産されたのち、日本のユーザーへはどのようなルートで納車されるのでしょうか。
チューニングや検査のためにイタリアに輸出してから日本に戻す? そんなムダなことはしないと思います。
ならば、広島県から輸送されるので、注文から納車まで日本車と同じくらいの日数で届くのでしょうね。
イタリア車なのか日本車なのか。。。なんか複雑ですね。
遅くなりましたが、
日本で販売されるのはアバルト 124 スパイダーのみです。フィアット 124 スパイダーは導入されません。
理由は、「124スパイダーは販売台数が少ないため、フィアットかアバルトのどちらかに絞る。ならば、他車と差別化のできるアバルトにする。」というのが、FCAジャパンの方針です。
アバルト124スパイダーの諸元です。
● エンジン種類 : 1.4ℓ直列4気筒マルチエアDOHCターボ16バルブ
● 最高出力,最大トルク : 170ps,25.5kgm
● トランスミッション : 6速MT(6速AT)
● パワー・ウェイト・レシオ : 6.6kg/ps(6.8kg/ps)
● 全長×全幅×全高 : 4060×1740×1240mm
● ホイールベース : 2310mm
● 車両重量 : 1130(1150)kg
● サスペンション : F=ダブルウィッシュボーン,R=マルチリンク
● ブレーキ : F=ベンチレーテッド・ディスク,R=ソリッド・ディスク
● タイヤサイズ : 205/45R17
価格 車両本体 MT:\3,888,000 AT:\3,966,000
メタリック塗装 \54,000
レザーシート・ナビゲーションパッケージ ¥216,000