人の声が聞きたい。笑い声が聞きたい。
気遣われたい。思いやられたい。

それでも、私は独りが好きらしい。

優しさに飢えているのかな?
私なりに優しさは受けているつもりだけど?

頭の中ではいろんな言葉・考えがグルグル廻っているのに、
誰にも聞いてもらえない。
伝えたい人も見当たらない。

結局、自分の問題だと結論付けてしまうから。
誰に言う必要があるのか?
それが、わからない。


面倒臭い性格。
それでも、私自身だけは受け止めないと…
辛いと感じている時が一番生きている心地がするのは、何故???

ただ生きたいと願う事さえ、私には贅沢なの?


癌が教えてくれた事。

私が生きているという事実。
思い通りにならないから面白い事がある。

でも。

思い通りにならないから感情を抑えられない事もある。



友達の誕生日パーティ、日程が決められないだけで、
こうもストレスを感じるとは…

心が狭いのかな?
必死過ぎるのかな?

それとも。

やっぱり、薬のせい?



わからないから、どうしようもなくて。


逃げたい事と立ち向かう勇気を持とうとしなくなってしまう。
少しずつ、でも確実に弱くなっているよう。

そんな自分を認める事が出来なくて。
それこそが“弱虫”の証拠。

あなたとの間に出来た距離はあまりに遠くて
おとぎ話のようになっているの

確かに掴んだ あなたの手
温もりも 大きさも
まだ確かに覚えているのに

少しずつ冷めていくコーヒー
熱を留めてられない もどかしさ

私の隣 あなたの笑顔
なくなる時が来る事を どこかで知っていた

認めたくなくて わかりたくなくて
1人で街を歩く
人には人が必要な筈なのに
絶対必要不可欠なのに

隣にいる事が不自然に感じる

どうして この場から逃げたいのだろう

想う人の胸の中に 私の居場所があるとしたら
私は迷いなく飛び込むだろうか


まるで砂を掴むよう
強く求めて 握り締めれば
隙間からこぼれ落ちてしまう

確かに掌にある

それで満足する事が出来るの?