ルーツ(故郷)を辿って置き去りにしてきた自分を取り戻す | 神津島まざ〜ずあーす

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伊豆諸島★神津島と沖縄を行き来しながら
フラを生きる道を学び
実践中。
ゲストハウスを運営し
リトリートも企画しています。

お好み焼きを食べて、ご飯まで食べた30分後に

「ママ~まだお腹減った・・」と息子。

「くらい抜け!!」母。

「それ、ぱぱじいにも言われた~!」息子。

最近よく食べる息子。

リンゴとぶどうを食べましたウインク

 

 

さてさて。

癒されていないインナーチャイルドを癒すとき

方法の一つとして

トラウマ元に戻る・・というのがあります。

 

 

例えば、虐待を受けて育ち、もうずっと近寄ることもなかった生家に帰る。

いじめを受けていた時代のクラス会に出てみる。

別れてから一度も立ち寄っていない思い出の場所に行ってみる。

トラウマがきつければきついほど

その場所に出向くことに抵抗が出るかも知れません。

 

 

私は、実家のある島にこうして住み

母が蹴飛ばして開いた壁の穴を見つめながら

息子に

「これ、ばあちゃんがママを蹴飛ばそうとして開けた穴だよ~。

やり過ぎだよね~あんぐりうさぎ」などと

話せるようになるなんて思いもよりませんでしたてへぺろうさぎ

 

 

中学校を卒業し、都内に出てから20年近く経ってようやく

私は本当の意味で、ここに戻ってくる(ここで生きていく)ことが

出来るようになったわけです。

 

 

私はね。

やっぱ、自分を許すために生きてきたんだと思うんです。

愛されなくても、上手く出来なくても

惨めでも、失敗ばっかでも

私には価値があるんだよって。

自分を認める為に生きてきました。

 

 

母の元を選んで生まれてきた事さえもです。

 

 

母もまた苦しい人生でした。

19歳で結婚し21歳で私を出産し

嫁姑問題、島の気質との葛藤、父は庇ってくれない

初孫はばあちゃんに奪われそう・・

母には居場所がありませんでした。

不安と恐怖でいっぱいだったんじゃないかな。

 

 

誰も助けてはくれない。

誰も守ってはくれない。

私が強くならなくては・・。

こうして母は精神を拗らせていったのでしょう。

 

 

日々の不満は憎しみ、恨み辛みに変わり

呪いの言葉を吐き続ける日々。

「今に見てろよ!絶対に許さない。」

チクショー!チクショー!チクショー!

母の行き場のない怒りは、一番吐き出しやすい「私」に向かいました。

 

 

そんな母を受け止めてあげたい。

助けてあげたい。

喜んでもらいたい。

笑ってもらいたい。

だから一生懸命お手伝いもしたし、自分の事は自分でやりました。

呪いの言葉もいっぱい聞きました。

暴力も暴言も黙って受け止めました。

ところが、どんなに頑張っても

テストで良い点数をとっても

絵画展で銀賞をとっても

呪いの想念に支配されている母の眼には

そんな私の努力は映っていませんでした。

 

 

受け止められない想い・・

どんなに頑張っても母の目に私は映らない。

母は愛してはくれない。

 

 

虚しい想いを乗せたまま

長い月日が流れ、いつしか・・

私も母のように、呪いの言葉を吐くようになり

自分を貶め、崩壊させていくことで

母(父)に対する復讐→「お前らのせいでこうなった!」と

不幸な自分を見せつけてやったわけです。

 

 

そんな「不幸な私」という土台が作り上げられた実家。

二度と帰ってくるもんか!と思っていたこの家。

私の怒りも悲しみも苦しみも全てを見ていたこの家。

 

 

25年の歳月をかけ

おびただしい数のインナーチャイルド「愛ちゃん」と出会い

受け入れ、昇華してきた結果・・

もう、この家には

虐待や機能不全家族に悩み苦しむ私はおらず

居心地が悪く、居場所がなかったはずのこの空間のどこもかしこもが

居心地の良い、私の居場所になっています虹

不思議なものですキラキラ

 

 

そんな今だからこそ、言える・・

母を選んで良かったってニコ

 

 

妊娠中毒症で堕胎されかけても、難産で苦しくても

必死にこの世に生まれてきたのは

私には生まれなければならない目的があったから。

 

 

母に愛されず冷たくされ、暴力を振るわれ、暴言を吐かれても

どんなにお前はダメだ!と、どんなにお前なんか愛してないと言われても

必死で母にしがみついたのは

私には母しかおらず

(なぜか?どんなに辛い時でも「私にはこの人が必要だ!」と思っていた。)

それ(苦しみ)を超えて、生きなければならない目的があったから。

そう思いますウインク

 

 

おかげ様で

踏まれても叩かれても起き上ってくる生命力・・強さ、逞しさが育ちました。

だから・・踏まれている人、叩かれている人の

痛みや苦しみ、困難や苦労に対して理解し

敬意を示すことも出来るようになりました。

孤独や闇を知り、世界を幅広く見ることが出来るようになりました。

 

 

すべてが私の財産になっていますキラキラ

 

 

あとは何より、感謝を知ったことが大きいかな?

捻くれていると決して出てこない感謝の念。

母に対しても

父に対しても

この家に対しても

先祖代々に対しても

自然と出てくる「ありがとうございます。おかげさまで・・」の想い。

 

 

これが愛なのかな星空

冷たく冷え切って、絶望でいっぱいだった私が

こんな気持ちを知ることが出来るようになったんですね。

 

 

そんなわけで。

冬土用の期間。

【いわくつき】のあの場所に

もし、「行ってみようかな・・」と思えるならば

勇気を出して行ってみてはどうでしょう?

 

 

そして

そこに置き去りにしてきた「自分の一部(かけら)」を見つけて

連れ戻してあげて下さいラブラブ

 

 

止まっていた時間(エネルギー)が動き出し

新しい自分に出会えるかも知れませんよアップ

・・・・・・・・・・・・・・

余談ですが

トラウマになっていたあるスピリチュアル系スクールがあったのだけど

自分なりに昇華して、もういいや!ってなってしばらくしたある時

そのスクールがあるビルの同じ間取りの部屋に

別の用事で(偶然?)出かけたことがあります。

同じ部屋なのに、全く違う雰囲気、全く違う空間。

心が乱れることもなく、むしろ宇宙のわかりやすい計らいに笑うわ。

「どう?もう何にも感じないかい?」って試されたようで。

「あ、終わったんだ!(解消されたんだ)」と納得したのを思い出しました。