鮎川誠さんの訃報があった。

僕が見ることができるSNSでは追悼の言葉で溢れている。その言葉を読むと、鮎川誠というミュージシャンがいかに愛されているかわかるし、ラジオのパートナーのKAZZMANは、天使のような人だと言っていた。

僕は正直、シーナ&ロケッツをあまり知らない。

何曲か知っている程度。単純に通って来なかったのだ。オムニバスのライブでは何回か見たことがあったが音源は一枚も持っていない。

だから好きな方への礼儀として、同じロックが好きな範囲として、にわか追悼みたいな事はしない。大江真也の追悼の文章をシェアしただけだ。

僕は80年代、ストーンズからパンクロック、ルースターズからポストパンクに行った。そこからパブロックを知り、遡って60年代の英米のビートものを聴いた。

僕の友人は、僕がストーンズから流れでポストパンクにいった事に違和感を感じていて、ロックンロールへの愛情が薄い奴としていた。

確かにそうだ。今はラテンやアフロビート、ソウルジャズまで聴いていて、常にグルグルグルグル世界中の音楽を探している。いわば浮気性だ。

その友人はシーナ&ロケッツが大好きだった。

ちゃんとルーツミュージックを知って、ロックンロールの歴史を知っている。ロックンロールへの愛情が深い人ほど鮎川誠、シーナ&ロケッツを愛している。

そんな思いを羨ましく思う。

僕は今まで気づかなかった事だったし、自分にはできない事だと自分で決めていた。

ぼくは思いのままに音楽を聴く。

ペースが早いからとっかえひっかえと思われるかもしれん。

そんな理由がシーナ&ロケッツを遠ざけた理由なんだろう。

いつかグルグルまわる浮気性が、シーナ&ロケッツに辿り着けばいいのにな。

と思う。

シーナ&ザロケッツ