自分の身体が今どういう健康状態にあるのかは、寝相で分かります。
身体のどこが疲れていて、どこが凝りやすいのか、身体の癖もよく分かります。

人は眠るとき、身体が緊張して固まっているところを無意識に解きほぐそうとしています。

寝相はさまざまありますが、代表的なものを挙げてみます。

■うつ伏せで片脚を曲げて寝る
これは、骨盤底部の緊張がとても強い人です。
ストレスや不安を抱えている場合、このような格好で寝ることが多くなります。
片脚を曲げて寝ると、骨盤が緩んで呼吸が楽になります。
骨盤は一般的に左側の方が縮みやすいため、左脚を曲げて寝る人が多いのです。

■枕や布団を抱え込んで寝る
これは、胸の緊張がとても強い人です。
胸が緊張していると、肩が前に出て肩の関節が硬くなるので、呼吸が浅くなります。
何かを抱きかかえると肩も胸もゆるめられ、両脚の間に何かをはさむと骨盤も呼吸のたびに動きやすくなります。

■仰向けで手足を広げて大の字で寝る
脚を大きく広げるのは骨盤底部の緊張をゆるめようとする姿勢です。
バンザイするように両手を上げるのは、首が緊張しているからです。

■横になって何度も寝返りを打つ
これは、身体のねじれが強い人です。
同じ姿勢を保とうとしてバランスを取る腰椎3番が弾力を失っているので、眠っている間も腰や背中の筋肉がどんどん張ってきます。
腰椎3番をゆるめようと寝返りを繰りかえすのです。

 

 

仰向けのまま寝ている人は、身体のどこにも緊張がなくリラックスしています。
現代人の5人に一人は、不眠症状を抱えていると言われています。
その原因の多くは、骨盤の硬直化によって深い呼吸ができなくなっているためです。
深い呼吸による眠りは身体にとって最大のマッサージとなり、自然と力がみなぎってくるのです。

井ノ原啓貴(整体師)

腰痛と姿勢