職場に気になる女性がいる。
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その女性は、偶然にも同じマンションの住人なのだ。
こ、こ、こ、こいつはなんてドラマチックな展開っ!
・・・なーんてことはゼンゼンなく。
トイレ掃除のおばあちゃんである。
しかも、かつてマンションの玄関で、深夜2時に泥酔して寝ていたおばあちゃんである。
オートロックに行く手を阻まれ、仰向けに転がって寝ていたおばあちゃんである。
パスワードを3回間違えてから力尽きたらしく、おれも巻き添えになり一緒に締め出されたおばあちゃんである。
お年寄りはたいせつにしなければならない。それは分かっちゃいる。
トイレ掃除をしてくれているのは本当にありがたいこと。それも分かっちゃいる。
けれどもトイレで遭遇するたびに、あの夜の泥酔した寝顔を思い出し、イラっとしてしまう今日この頃である。


