いやぁ、よく降るね。
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今年の「おいら的ナンバーワン小説」を選んでおこうと思う。
今年刊行された本、ということではなく、
あくまでおいらが今年読んだ本です。
北方謙三の日向景一郎シリーズ全4巻
剣豪小説である。
描かれているのは、いわゆる精錬潔白な武士ではなく、
獣(けだもの)と化した武士、日向景一郎。
景一郎は祖父に「父を斬れ」と言い残され、ひとり旅に出る。
次々と襲い来る剣豪を切り倒す。生肉を貪る。情け容赦なく女を犯す。
旅を続ける景一郎は獣性を増していく。
そして旅の果てで、己が父と宿命の対峙をする。
景一郎が強い。ただひたすら強い。
そして強すぎるが故か、その強さに壮絶な悲しみさえ感じる。
苛烈な小説である。
もし20代にこの小説を読んでたら、
途中で読むのを止めていたかもしれない。
これが面白いと思えるぐらいおいらもオトナになったということか、
それともそれだけナイーブな部分が欠落してきたということか。
とにかく凄い。賛否両論在ると思うが、おすすめです。
