忙しかったり、ヒマだったりしたのよ。
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同じ職場で働くアマハさんが、長期休暇をとって
明日からスイスに行くそうだ。
その件について、上司から話しかけられた。
「おいツネ、あのおっさんスイスになんて行って何する気だ?」
「さあ・・・」
「そもそもスイスなんて何があんだ。おれはフグぐらいしか浮かばんぞ」
「フグ?」
「アンディ・フグだよ!かかと落としの!
ははーん。あのおっさん、さてはフグの墓を拝みに行く気だな」
・・・。
上司の話は、何から始まろうが、
最終的には格闘技の話に落ち着く。毎度毎度の展開だ。
そこでふと。
おいらは、自分の親戚に、知る人ぞ知る伝説の格闘家がいることを思い出し、
実は、自分にはこんな親戚がいるんですと上司に説明してみた。
そしたら、
「おい!オマエの親戚の必殺技って書いてある 『マッハパンチ』って、
今、巷で話題沸騰の、あのマッハパンチか?!」
と、やおら興奮しながら問われた。
マッハパンチって、今話題なのか・・・。
なので、マッハパンチって今話題なんですか?と問い返したところ・・・
・オマエ!マッハパンチも知らないのか!?
・マッハパンチといえば、ヤングチャンピオンで連載されている
グラップラー刃牙に出てくる必殺技じゃないか!
・あー、マッハパンチのアイデアはここから生まれたんだな!
・おお、そういえばキャラクターのひとりに猪狩完至 がいるじゃないか!
・この猪狩って、オマエの親戚の名前からパクって来たのか・・・。
・おぉ・・・おぉ・・・それで、そうなって、こうなるのか、おぉ・・・
と、ひとしきり、独りごちた後に、
「・・・オマエってスゲェんだな」
と、しみじみほめられた。
・・・。
上司から初めてほめられた瞬間。配属されてから半年。初めての経験だ。
・・・でも正確にはスゴイのはおいらではなく、親戚だ。
「おいツネ、おれの格闘技好きの友達に、
同じ職場にマッハパンチの親戚がいるって自慢してもいいか!?」
・・・。
今度は仕事でほめられたいものだ。