たまにはマジメに仕事のことを書こう。
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守秘義務とか、その他モロモロいろいろあるので、具体的な仕事の内容は書けないが、
今自分がいる部署についてそれなりに説明したいと思う。
ひとことで云うと、エグい部署である。
どんな仕事をする部署かというと、自分の所属する企業のサービスで起こったトラブルを、
そのトラブルで被害を被った相手企業に詳しく説明し、謝罪し、そして2度と同じことが
起こらぬように再発防止策を考えて提示して、何とかご納得いただくよう行動する部署である。
この部署を、戦(いくさ)の役割に例えるなら、まさしく殿軍(でんぐん)である。
先鋒が敗れ、主力も破れ、既に惨敗が決まって逃げ惑い始めた自軍。
そんな自軍の損耗を少しでも減らし、何とか安全に我が領地へと帰還させるのが役割。
その為に混乱する自軍の最後尾で、追撃を仕掛けてくる敵と闘い続ける軍。
自分が今いるのは、そんな殿軍のような部署なのである。
正直エグい。
しかも相手の企業は取引額が巨額な企業ばかりだ。
まかり間違って、戦い方を誤まってしまうと自分のクビが
飛ぶどころでは済まない事態になる。
とてつもなくデカいプレッシャーを科せられた部署である。
しかも懸命に戦って、その仕事に打ち勝っても、成果が測りづらい。
営業のように勝てば利益を出せるセクションではないのである。
プラスマイナスでいえば、毎日押し寄せるマイナスを、
どれだけ最小限に回避出来るかを、延々と問われつづける部署である。
ということで、繰り返すが、ホントにエグい部署である。
よってそこではたらく人間には、
たくさんの経験を積んだ海千山千の人間が配属される。
配属される人間に求められるのは、
技術よりも経験。
派手さよりも忍耐。
理想よりも現実。
機械をどう動かすかの知識より、ヒトをどう動かすかの知識。
他部署との調整。
顧客との調整。
日々崩れそうになる自分のメンタルの調整。
調整。調整。また調整。
そんな部署なのである。
ということで結果、そこには戦ズレした海千山千の輩が配属され、
そんな人間が集まって、云うならば「野武士の集団」が形成されるのである。
みんながプロである。そして同時にどこかスレている。
負け戦の殿軍ばかりをつづける戦に倦んでいて、そんな自分の身の上を嘆いている。
さて。
自分も幸か不幸か、そんな集団に身を置くようになり、早5ヶ月が経過した。
ようやく少しずつ仕事が出来るようになってきた。
結果、仕事がまわされ、忙しくなってきている。
そんな昨今。
今日、とある仕事の絡みで前の部署に顔を出した。
ちょっと仕事を手伝ってもらった、ゆかりんにお礼を云いに行ったのだが、
そのときに、「つねやまさん(この部署に)戻って来ませんか~」と言われた。
かつて5年間もお世話になったこの部署である。愛着がある。
正直そう云ってくれたゆかりんの言葉がうれしかった。
※彼女は彼女なりの思いがあっての言葉であったのだろうが、
それはまあそれとして。。
自分が今いる部署を殿軍とすると、
ゆかりんのいる部署は、いわば先鋒の部署である。
どんな攻撃を仕掛けてくるか分からない相手と、
最初にぶつからなければならないシンドサがある部署だ。
しかも相手は大企業ではないだけに、逆にどんな摩訶不思議な攻撃を
仕掛けてくるか予測困難である。相手に合わせた戦が余儀なくされる。
でも、自分の闘いようによっては、勝ち戦に出来る可能性がある。
相手の出方から戦況を読む楽しみもあるし、自分にその気持ちがあれば技術を磨くことも出来る。
そして何より相手から「ありがとう」と云ってもらえることが多い。
それが自分は、たまらなく好きであった。
加えて、チームで闘っているという楽しみもあった。
先輩に教えられ助けられ、後輩を助け、ときには教えられて、
ともに進んでいける喜びもあった。
ゆかりんと話していて、そんな前の職場を思い出し、
正直うらやましさを感じた。
しかし同時に、今の職場にも愛着を感じ始めている自分に気がついて、ちょっと驚いた。
野武士の集団のなかにいる自分も、それなりに好きなのだと気が付いたのだ。
今の仕事が、好きか嫌いかと問うならば、正直嫌いだ。
でも少なくとも、そこで働いている自分は嫌いではない。
まだ今のところ倦んでもいない。
自分が嫌いじゃなければいいと思う。
今はこれ以上深く考えない。考えなくても大丈夫である。
そんな自分に気が付いた1日であった。