「チャリンコ」 「チャリ」 「チャリキ」 、、、、、。

自転車には色々な呼び方がある。
そういえば四日市に住む友人は 「ケッタ」 と言っていた。

最近では自転車がちょっとしたブームで、自分の仕事場の近隣や自宅の近所にも自転車を商う新しい店舗が続々と増えている。
エコ指向や健康ブームもその追い風となっているようである。

何を隠そう自分も学生のころは1年間だけのことではあったけれども、当時の自宅から約8キロメートルほど離れた学校まで自転車通学をしていた時期があって、今でも自転車に乗ってどこかに行くということがそう嫌いではない。

しかしながらいつの間にか四輪車に乗るようになってからは、その便利さと楽チンさに流されてしまって、自転車というと近所のスーパーに買い物に行く時くらいしか乗らなくなってしまった。


で、自分はこのほど一大決心をした。
凄く偉いと思う。
凄くすごいと思う。
何を決心したのかというと、自転車で通勤をする、という決心をしたのである。

この決心には事情があった。
先ずもう少しウエイトを絞りたい、と思った。
そこから考えていくと車での通勤をやめることによってその分の燃料代が浮く。 往復のCO2の排出量が減る。 地球に優しい。
減量できて節約できてエコにも一役買える。いいことずくめである。
何故今までそういう事に気が付かなかったんだろう。アホアホアホアホ。
これは即刻実行せんければ。

しかしあくまで通勤である。当然定時までに仕事場に到着しなければならない。
先ずは自宅から仕事場まで自転車だとどのくらいの時間がかかるのかを把握しておかねば。

ということで、テスト通勤を実施することにした。

その話を前夜にうっちぃ氏とオーミチくんにしたら、二人は口を揃えて 「無茶や」 「絶対やめはったほうがいいでしょう。そら無茶っすわ」 と言われた。

しかし二人は自分の輝かしいチャリンコ通学の過去を知らない。
暑い日も、寒い日も、雨の日も、雪の日も、ただひたすらにペダルをこぎ続けたあの栄光の1年間を。
それを思うと、これはきっと無茶なんかではない。


リハ明けの日曜日。
天気は快晴。
絶好のチャリンコ日和である。
ということで、愛車であるポルシェ(ママチャリともいう)と共に自宅を張り切って出発。




相国寺の境内を抜けて今出川へ出て、烏丸通りをそのまま南へ。
鼻歌まじりで良い調子である。
冷たい風も身体を動かしていると逆に心地いい。ふふ。全然無茶なんかでない。

烏丸御池を西へ折れる。
まだまだいける。


堀川御池。



この時点で出発から約20分経過。
少し息切れするもまだ余裕。

堀川通りをさらに南下。
御池通りも堀川通りも、細かい信号は多いけれども道幅が広くて走りやすい。


堀川五条まで来た。



やや疲れが、、、。
否、まだまだ。
無茶でないことを証明せねば。

この時点で出発から30分経過。

今度は五条通りをさらに西へ。

しかしこの五条通り。
道幅は比較的広いのだけれども小さなコブというか、アップダウンが頻繁にあってなかなかに手ごわい。
ここでけっこう体力消耗。


西大路五条。




やっとここまで来た。
45分経過。
むむ。


そして進路をみたび南へ。
西大路通りを左に。最後の直線コースである。


西大路八条。




ここまで53分。
あと一息。 あと一息である。


JR西大路駅の高架をくぐり抜けるとそこは昔住みなれた南区の町である。 というかこの辺りはかなり走りにくい。


そして到着!
やった!
ついに来たぞ!
やっと着いた!!




時計を見たら出発からジャスト1時間であった。

思ったよりもしんどかっ、、、、、否、ぜんぜん大丈夫っ。
でもほんのちょっと休憩させてね、、、。




、、、、、、、、、、。


ほんのちょっとだけ40分ほど、誰もいない休日の事務所で休憩(虚脱状態)して、あ、来たからには帰らなアカンのね、、、と気付いて泣きそうになりつつ、まあしかしゆっくり帰れば良いのぢゃ、と自分を励まして再びポルシェ(ママチャリともいう)に。

来た道を今度は逆に北上・東進。

が、、、。

きつい。

京都市内の地勢は北へ向かってなだらかな上り坂、であるが、「なだらか」 と言っていられるのはせいぜい御池通りまでであって、御池通り以北はけっこうな傾斜の上りが北山通り辺りまで長々続くのである。

体力の回復しきらない状態で御池通りまでの 「なだらか」 な傾斜で見る見るうちにスタミナを削ぎ落とされ、その後御池~丸太町~今出川~、で一気にKOを喰らってしまった。


自宅に帰り着いたのはいいけれど、しばらく玄関先にヘタり込んで話すことすらできなかった。


無茶だった。