人生ってコワい。
自らの足元しか見えない暗闇の中で平均台に乗せられ、しかもそれは歩みを続ける中でどんどん高さが高くなってゆく平均台。
ご覧いただいている皆様の平均台の高さは、今現在何センチ?何メートル?それとも何百メートル?
改めてそう感じさせられた昨日のことを申し上げます。
昨日は午前中より所用にて家族とともに四条烏丸界隈。
用件を数件残し、少しく一服のため皆で珈琲店にて珈琲、子供たちには果汁飲料など喫しておりましたところ、携帯にかかってまいりました1本の電話。
日曜であるというにもかかわらず一体何事か。
家族団らんの貴重な時間を邪魔に入るはいかなる痴れ者か。
やや不機嫌にジーンズ尻ポケットより取り出したる電話の画面をのぞくと、そこには我が実家の表示。
ますます怪訝に思い、何事ならんと恐る恐る通話ボタンをプッシュ。電話を耳にあてがいますと我が実父の声。
今すぐ何をおいても直ちにおぬしが自宅に帰宅し、客人を迎える準備をせよ・・・との旨。
理由を聞こうにも慌てたように、とにかく帰れ。すぐに帰れ。としか申しません。
いたしかたなし。
夕刻、中途半端なままの所用もそこそこに、急いで珈琲店を飛び出し、地下鉄道で帰るつもりであったのが街頭よりタクシーに飛び乗り、拙宅に到着。客人を迎えるため和室をしつらえ、家人が座布団を押入れから引っ張り出そうとしたところで来客を知らせる玄関チャイムが鳴ったのであります。
かくしてゆっくりと玄関ドアーを開きますと、そこに立っておったのは二人の幽霊でありました。
一人は60代。もう一人は50代。
自分は丁重に二人を宅内に招きいれ、和室に案内。仏壇に向かい感傷にひたりつつもうやうやしく手を合わす二人の背中を眺めていると家人が茶を運んでまいりました。
しかし客人が二名であるにもかかわらず家人が出した座布団は自分の分を合わせて2枚。1枚足りません。家人にはもう1名が見えぬのでありましょうか。
この2名。十数年前にはかなりの羽振りを見せ、高級外車を乗りまわす、海外旅行三昧に耽る、土地を大根のように売買する・・・などした挙句、トップが逮捕。組織は解体。幹部であった二人は今日現在このようにして亡霊と化し、地獄にて屍を食い、人を呪い、この世をさまよい続けておるのであります。
今さら社交辞令のように謝罪の言葉を並べられたところで、自分には何の言い様も無いのは至極当然。
地獄に落ちられたのは気の毒でありましたが、どうか成仏の道を模索すべく精進あるべしとの旨をお伝えし、彼らを送り出しましたる次第。
あとに残ったのは数枚の紙切れとじっとり濡れた座布団。
人の欲をもてあそび、人の欲に裏切られ、それでも人の欲にすがるしかない者の末路。しっかりとこの目で見ました。
しかしながら彼らは幽霊。
他人の返り血と、自ら吐いた血で、全身べったり血まみれのままこの世をさまよう幽霊。
改めて盛り塩は欠かすべきではありません。
どんな人物であっても一寸先は闇。
自分の平均台の高さはどのくらいなのでしょう。
今夜あたり「赤い月」が拝める予感がいたします。
合掌。
自らの足元しか見えない暗闇の中で平均台に乗せられ、しかもそれは歩みを続ける中でどんどん高さが高くなってゆく平均台。
ご覧いただいている皆様の平均台の高さは、今現在何センチ?何メートル?それとも何百メートル?
改めてそう感じさせられた昨日のことを申し上げます。
昨日は午前中より所用にて家族とともに四条烏丸界隈。
用件を数件残し、少しく一服のため皆で珈琲店にて珈琲、子供たちには果汁飲料など喫しておりましたところ、携帯にかかってまいりました1本の電話。
日曜であるというにもかかわらず一体何事か。
家族団らんの貴重な時間を邪魔に入るはいかなる痴れ者か。
やや不機嫌にジーンズ尻ポケットより取り出したる電話の画面をのぞくと、そこには我が実家の表示。
ますます怪訝に思い、何事ならんと恐る恐る通話ボタンをプッシュ。電話を耳にあてがいますと我が実父の声。
今すぐ何をおいても直ちにおぬしが自宅に帰宅し、客人を迎える準備をせよ・・・との旨。
理由を聞こうにも慌てたように、とにかく帰れ。すぐに帰れ。としか申しません。
いたしかたなし。
夕刻、中途半端なままの所用もそこそこに、急いで珈琲店を飛び出し、地下鉄道で帰るつもりであったのが街頭よりタクシーに飛び乗り、拙宅に到着。客人を迎えるため和室をしつらえ、家人が座布団を押入れから引っ張り出そうとしたところで来客を知らせる玄関チャイムが鳴ったのであります。
かくしてゆっくりと玄関ドアーを開きますと、そこに立っておったのは二人の幽霊でありました。
一人は60代。もう一人は50代。
自分は丁重に二人を宅内に招きいれ、和室に案内。仏壇に向かい感傷にひたりつつもうやうやしく手を合わす二人の背中を眺めていると家人が茶を運んでまいりました。
しかし客人が二名であるにもかかわらず家人が出した座布団は自分の分を合わせて2枚。1枚足りません。家人にはもう1名が見えぬのでありましょうか。
この2名。十数年前にはかなりの羽振りを見せ、高級外車を乗りまわす、海外旅行三昧に耽る、土地を大根のように売買する・・・などした挙句、トップが逮捕。組織は解体。幹部であった二人は今日現在このようにして亡霊と化し、地獄にて屍を食い、人を呪い、この世をさまよい続けておるのであります。
今さら社交辞令のように謝罪の言葉を並べられたところで、自分には何の言い様も無いのは至極当然。
地獄に落ちられたのは気の毒でありましたが、どうか成仏の道を模索すべく精進あるべしとの旨をお伝えし、彼らを送り出しましたる次第。
あとに残ったのは数枚の紙切れとじっとり濡れた座布団。
人の欲をもてあそび、人の欲に裏切られ、それでも人の欲にすがるしかない者の末路。しっかりとこの目で見ました。
しかしながら彼らは幽霊。
他人の返り血と、自ら吐いた血で、全身べったり血まみれのままこの世をさまよう幽霊。
改めて盛り塩は欠かすべきではありません。
どんな人物であっても一寸先は闇。
自分の平均台の高さはどのくらいなのでしょう。
今夜あたり「赤い月」が拝める予感がいたします。
合掌。