『こども兵』の存在を知ったきっかけは、数年前にフラッと立ち寄った書店で見かけた一冊の本でありました。
″あなたが戦争のある村で生まれたら″という副題に多少の興味をもった自分はその本を手にし、少しばかり内容に目を通しました。
まだ20代の若者が著者であるその本には、世界中の紛争地域で大人たちによって強制的に武器を持たされ、戦闘に参加し、時には大人たちの盾となって日々自らの生命を危険にさらしながら暮らす子どもたちの姿がレポートされていました。



友人との待ち合わせの時間も迫っていたことから、自分はパラパラと流し読んだその本を書棚に戻し書店をあとにしましたが、なんとなくその本の内容が心に引っかかっていて、なんとも複雑な心持ちを感じつつ、夜の繁華街のネオンの中を歩いた記憶があります。


そして先日、機会がありましてその本の著者であるNPO・NGO法人「テ○・ル○ッサ○ス」理事長、O氏にお会いすることができました。

29歳のO氏から色々なお話しを聞きました。
気になっていたこども兵の事も聞きました。
中でもアフリカのウ○ンダでは大半のこども兵が反政府軍によって近隣の村々から「誘拐」されて兵隊にされる事。こども兵の最初の任務は自分の母親を殺せと命令される事。脱走するなどして兵役を逃れた子どもであっても非常に深刻な心的障害を負っている事。「論功行賞」として同じく誘拐されてきた少女があてがわれる事。世界の戦争・紛争の原因は「宗教」や「文化」の違いなどではなく、「経済」であるという事。

「こども兵」の存在自体は随分以前から知っていましたし、自動小銃を持ったアフリカ人の小さな子どもの写真なんかも目にする機会は今までもありました。しかしながら自分に子どもができてからこんな風に感じるのは非常に恥ずかしい事なのかもしれませんが、それらの子どもたちの姿を我が子の姿に置き換えてみた時、大変ショックであると同時に、何らかの形で自分が貢献できることはないだろうか・・・と考えるきっかけになりました。


子どもは時代や環境を自ら選んで生まれてくることはできません。
世界のあちらこちらで紛争が勃発し、異常気象が続き、またあるところでは陰湿なイジメが蔓延し、若者が次々に自殺する・・・。
母親のお腹の中にいる間に子どもに時間を含めた周囲の環境を選ばせてやれないのであれば、これはもう我々一人一人の大人が先ず関心を持つという事から始め、自分のレベルでできることを考えて実行し、今より少しでも良い未来を子どもたちのために残してやる努力は惜しむべきでないと思います。

そんな事をしみじみと考えさせられた、過日の出来事でありました。




愛の反対は無関心
   ~マザー・テレサ~