
自分が奥手なのかそうでないのか・・・。
若かりし日には誰しも少しは気になったんではないでしょうか。
しかし、でも、それにしても、初体験は14歳でえ~、とか、19歳で20人くらいかなあ~~、なんて言ってる最近の若い子。あれホンマか!?
19歳で20人は多すぎでしょ!?19歳で!!
そのへんどうなの!?
まあ商ってらっしゃるかたならともかく・・・。
お父さん悩んでしまいます。
19歳って言やあ自分はその頃、友人に借りて観たビデオでジミ・ヘンドリックスを初体験したワケでありますが、そのざらついた古めかしい映像とも相まって、いやがおうにもそこでパンキッシュに演奏するジミは大変神秘的で、素直に、正直に、恥をしのんで言ってしまえば、「なんだかよく解らん・・・」 というのが第一の感想でありました。 今から思えばモンタレー・ポップかウッド・ストックだったかと思います。
そして月日の流れること数年・・・。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンのアルバムに収録された 「リトル・ウイング」 に衝撃を受けたのをきっかけにし、再びジミと再会。 改めてジミと向かい合う機会をもつことができたのであります。
実は昨年、JRBのライヴでは毎回演奏させていただいております 「ウルフマンズ・ソウル」 という曲を書きました折、曲の中にジミの影を映すべく、歌詞の一部とギターソロの一部にそのフレーズを少し拝借したワケでありますが、カヴァーしてみて初めて分かった、ってえのもギタリストとしてこれ大変恥ずかしい話しなんでありますが、実に多彩なスケール使いによるフレーズ構成。こはいかに!
たまに音楽雑誌などに 「ヘンドリックスはペンタトニック一発!」 とか 「ペンタのみで驚異のフレーズ構築のジミ!」 なんて書いてあるのを見かけたりしますが、それらがまるで大嘘であることが自分の中ではっきりと知れました。
もちろんジミ本人も 「俺はバディ・ガイの大ファンだ」 と発言していることからも分かるとおり、その楽曲の基本やギターのニュアンスの部分にはいづれの曲にもブルーズの血が流れているのは感じられたのですが、そういう基本の上にジャズであったりファンクであったり、時にはクラシック音楽のフレーバーさえもギター一本でもってして自由自在に加味することのできるジミの懐の深さと申しましょうか、音楽的センスの妙と申しましょうか、なんと申しましょうか、改めて衝撃以上の衝撃を受けた次第なんであります。
先述のレイ・ヴォーンにいたしましても、彼がジャズ・ギターをそれのみ訓練したとは私観的に見ますれば考えにくいところでありまして、ジミを崇拝するレイ・ヴォーンがジミのフレーズを熱心にコピーするうち、自ずと自分の「手ぐせ」の中にもそういうフレーズを取り込んでしまった、と見るのが妥当なところかと思われます。
まあ考えまするに、ブルーズの絶妙なニュアンスとロックの豪快さとダイナミズム。それに加えてジャズやクラシックの理論やファンクの息吹、などなど・・・。
これら全てを自分の中で昇華して変幻自在に表現できるギタリスト。
ジミがギターの神様と評されるのも納得です。
昨年この齢にして初めてジミ・ヘンドリックスの偉大さにショックを受けた自分は、あなたウブね~~、奥手なのね~~、というお言葉を甘んじて受けようと思いました。チャンチャン。
