
2004年5月にJELLY ROLL BAKERとしてライヴ活動をスタートしてから、アンプは上の写真のこれ一台でやってきました。
思えばライヴ・ハウスに行けば大抵どこにでもあるアンプ「ジャズ・コーラス」、所謂JCってやつを使わせてもらえば、こんな自分のアンプを大変な思いをして運搬する必要もないし、楽なのは百も承知です。
でもダメなんです僕・・・JCが・・・。
JCはとっても使いやすいアンプです。
ツマミ類の操作は解り易いし、サウンドは美しいし、コーラスなんかの音は素晴らしい。そしてなんといってもトランジスタなのでメンテナンスの必要が少ないのもその魅力の一つでしょう。演歌やジャズからその気になればメタルなどの爆音系まで、なんでも来い!の万能アンプです。
各地のライヴ・ハウスやスタジオなどでは必ずと言っていいほど常備されているのも納得です。
ところがです・・・。
ところが・・・。
こんなに良いアンプなのに何度挑戦しても自分の「ツボ」に入る音が作れないんです、僕の場合・・・。
色々試してみました。エフェクターを替えてみたり、スピーカーをリンクさせてみたり・・・。
それらしき音にはなります。でもやっぱり違います。
スタジオではJCを使います(真空管アンプのように気をつかわなくて良いし、セッティングも楽なので)が、未だに僕はJCを「使いこなす」ことができません。
それ故、ライヴなどでJCを使っていい音出してるギタリストさんを観ると本気で「すげえ~~、あんな音どうやって出すのん?」と思ってしまいます。その原因がギタリストの演奏テクニックにあるのか、アンプのセッティングなのか、エフェクターが違うのか、現在も判りません。
だから僕はマイ・アンプ「ヴァルヴテック 112コンボ」を愛しています。
音のキラメキ・粒立ち・コシ・歪み具合などなど、僕のツボ100パーセントの音で鳴ってくれます。
ただ、生産工程において全て手作業でのワイヤリング・・・、整流管使用のオール・チューブ・アンプ・・・、というヴィンテージ・テイスト溢れる(笑)代物だけあって、機嫌を損ねると非常に「グズる」アンプでもあります。今まで(購入から約2年半のあいだ)にメンテナンスにかかった費用と手間はけっこうハンパでないです。
最も印象に残っているエピソードはやはり今年1月の都雅都雅でのライヴでしょう。
ステージも終盤。ギターを持ち替えるため、いつものようにMCを内海さんに委ねます。内海さんの告知MCスタート。僕はエフェクター・ボードのABボックスのスイッチを切り替え、シールドを差し替えます。そして持ち替えたギターのチューニング開始。このあたりで内海さんのMCは半分くらいのところにきています。チューニングOK!もう一度ABボックスを切り替え、アンプから音を出し・・・・・。
音を・・・・・。
・・・・・・・・・・。
音が出ません。
再度接続を確認。MCはそろそろ終わりに近づいている様子。
・・・・・・・・。
接続は間違いありません。
エフェクターの接触??
色々いじりますがやはり音は出ません。
アンプのランプは点灯しているのでヒューズではなさそうです。
そしてMC終了。
内海さんがこちらを気にしています。
流れる冷や汗。全身から血の気が引いていくのがわかります。
静まり返る場内。
かがみ込んだまま僕は心の中で「内海さん、話しつないで~~~~」と叫びながら、しかしもうどこをどういじれば良いものやら分かりません。
PAさんもたまりかねて最後方のPAブースから飛び出してこられました。
「大丈夫ですか!?どうしますか?」
尚も静まり返るステージ上と客席。
この場で舌を噛んで死んでしまいたい気分。
「早くJCにつなぎ替えろ!」
声を殺した内海さんの怒声にハッと我にかえり、慌ててシールドをJCにつなぎます。
ようやく演奏再開。
すっかり冷え切った客席を練り歩くボトル・ネック・ショーは痛々しいの一言であったでしょう。
そして僕のヘナチョコなJCの音・・・。
とっても良い勉強にはなりましたが、もうこんな経験は絶対にゴメンです!!
今だからようやく笑って話せるようになりましたが、あのあと半年くらいはホントに思い出すだけで血液が逆流してました。
その後、すぐさまアンプを修理に出したことは言うに及びませんが、それも含めて既に数回楽器屋さんにお世話になってます。
プリ管の破損・・・、パワー管の消耗・・・、プリ管のジャック部分不具合・・・など、その時によって原因は様々です。
でも機嫌の良い時には素晴らしい音で鳴ってくれる僕のアンプ。
手はかかりますがホントに可愛い、なくてはならない相棒です。
自身で真空管アンプを所有されているかたなら、この気持ちお解りいただけると思います。
ギタリストのサウンドの「キモ」は7対3でアンプが握っていると思います。3はギターです。
だから心から愛してやまないマイ・アンプ。
夜をともにしても良いくらいです(笑)。
この先本当のヴィンテージになるまで、まだまだお付き合い願いましょう!
10月14日は滋賀県野洲市は「森のくまさん」で、僕の音を聴いて下さい!!
(実はこれ↑が言いたかった。前振り長過ぎ・・・・・?)
