もたもたしている間に入ってきた訃報。
ビリー・プレストン。

ビートルズ『レット・イット・ビー』の映像を初めて観たのは確か高校生の頃だった。
なんとも暗い音楽映画。
メンバー間のギクシャクした人間関係・・・。気持ちの入らないセッション・・・。ヨレた演奏・・・。それらを一個の作品としてカメラはありのままをとらえている。



そんなメンバー達の深い溝を埋めようと努力しているがごとく、ビリー・プレストンのプレイは輝いている。

「ゲット・バック」での嬉々としたブギピアノ。「レット・イット・ビー」での重厚なオルガン。

ビートルズにのみに限らずストーンズでの彼のプレイも秀逸だ。彼の黒人魂のせいか、どんなバンドでプレイしてもその楽曲のファンキーさが格段に増す。

客演ばかりではない。
ソロとして発表した「ナッシング・フロム・ナッシング」も後世に残る彼の佳曲のうちの一つだ。

昨年はジョニー・ジョンソン。そして今年はこのビリー・プレストン。
立て続けに素晴らしい黒人ピアニストがこの世を去った。

今夜は「ドント・レット・ミー・ダウン」を繰り返し聴きながら、ビリー・プレストンと杯を共にしたい。

合掌。