NHK報道「安倍晋三 元総理銃撃事件 医師達の5時間半」から視える事件の深層とは? | bluerose-is-ephemeralのブログ

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【投稿者コメント】


【キーワード】

[真の領主様の断罪措置]、[至近距離の始末屋稼業]、[少年A出しに使われた]


【件名】

「NHK報道「安倍晋三 元総理銃撃事件 医師達の5時間半」から視える事件の深層とは?」


【投稿本文】


 下記の【以下転載】の政府干渉の政府広報局のNHKの事実報道から、垣間見える事件の深層(推定)は次の通りだ。


【事件の報道から垣間見える事件の深層(推定)】

 【報道事実】→<<推定される深層>>
①ドクターヘリの機内で、医師は予想外の事態に直面していた。「背後から撃たれた」にも関わらず、背中に傷が見当たらなかった。

→<<少年Aは被害者の背後から狙撃したから、致命傷を負わせたのは、別の犯人だ!>>

②現場に駆けつけたか開業医は、持参したAEDを体に取り付けて、心臓マッサージを行ったが、正しい手順で行っているのに作動しなかった。AEDは電気ショックの効果がある場合には作動するが、既に心臓が動いていない場合には作動しない。胸の動きを観察すると、自発呼吸もないように見えた。

→<<被害者は銃撃直後から既に心肺停止状態だった>>

③銃撃に依って大きな血管や臓器が損傷しているのではないかとみられた。「背後から撃たれた」などと云う声が飛び交い騒然とする中で、開業医らは心臓マッサージを続けた。

→<<負傷の状況から、内臓に致命傷を負った事が推定出来た>>

④奈良市消防局の隊員は、消防無線で、「高齢男性、拳銃で撃たれ現在CPA(心肺停止)状態と思われます」と本部へ報告して、救急車に収容後に、気管挿管などの救命措置を行いながら、救急車はドクターヘリと合流できる着陸地点を目指した。

→<<奈良市消防局の隊員も、CPA(心肺停止)状態を確認した>>

⑤ドクターヘリの搭乗医師は、救急車到着後に、点滴ルートの確保を試みたが、血圧が急激に低下していて、血管に針がうまく入らない。ルートが確保出来なければ、蘇生処置に使うアドレナリンなどの薬も投与する事が出来ない。全く意識もなく、脈も確認出来ないので、静脈路を取ろうとしても出来なかったので、骨髄針と云う、骨に針を刺して骨髄の中から輸液する方法を取った。

→<<心肺停止状態なので、点滴のルートが確保出来ずに、骨髄針で点滴した>>

【重要】
⑥難しかったのは、銃弾に依る傷の位置を特定する事だった。現場からの情報は「後ろから撃たれたようだ」と云う事だけだった。病院到着までのわずか10分ほどの間に、銃創の位置を特定して、病院で待つ医療チームに引き継ぐ必要があった。

→<<<ドクターヘリの搭乗医師は、10分間も掛けたのに、銃創の場所を特定出来なかった>>>

【重要】
⑦ドクターヘリの搭乗医師は、背後から撃たれたと云うので背中側に手を差し入れても、出血はなく、傷口は見当たらない。病院に到着すれば手術が出来るので、何とかそれまでに位置を特定して病院のチームの助けになる事が一番の仕事だと考えていた。銃創の治療経験があった医師は、揺れる機内で全身を観察して傷を探した。何と、傷は背中ではなく、体の前方にあった。首に2つと、さらに左肩にも1つ。特定出来たのは、ヘリが病院に到着する2分前だった。

→<<<ドクターヘリの搭乗医師は、銃創の治療経験があったのに、すぐに傷口は見当たらず、ようやく、病院到着の2分前に、首に2つと、更に左肩にも1つ特定出来た>>>

→<<<銃創の治療経験がある外科医が、10分間も掛けて、ようやく、発見出来た傷口は、単なる金属弾とは異なる、非常に、見つけ難い、傷口だった>>>

→<<<金属以外の材質の溶解弾を詰めた極小特殊短銃の銃口を被害者の首に2箇所と、さらに心臓の有る左肩に押し当てて、発射して、心臓に致命傷を負わせた>>>

→<<<通常の金属弾であれば、背面の貫通穴があり、体内に弾が滞留すれば、銃撃で使用した銃弾が回収出来たはずだ!>>>

→<<<背面の貫通穴もなく、体内の滞留弾も回収出来ていないと云う事は、特殊な溶解弾を詰めた特殊短銃が被害者の前部の頸部と心臓の有る左肩に押し当てて発射された>>>

→<<<この特殊短銃を発射した犯人は、被害者と一番近くに居て、付き添っていた人物だ>>>

→<<<真犯人は、少年Aが背後から、水鉄砲に花火を詰めた玩具銃を発射したのを合図に、被害者を地面に押し倒して、防御のフリをして、被害者の口と首を押さえて、特殊短銃の銃口を頸部と心臓の有る左肩に押し当てて発射した>>

→<<<真犯人は、事前に海外の軍用射撃場で、死刑囚を使用した実弾射撃訓練を特殊機関のトレーナから受けていた>>>

⑧手術に当たった医師は、集まった10人ほどのスタッフとともに、出血している部位を特定して、止血しようと開胸手術に取り掛かった。事件発生からは1時間近くが経過して、蘇生のために必要な気道の確保と人工呼吸器の装着は既にに行われていた。大きな血管や臓器の損傷はどの程度起きているのか、止まっている心臓を再び動かすには、まず、出血を止める必要があった。

→<<<真犯人は、被害者を狙撃した時点で、外科的手術では、到底、修復不可能な致命傷を与えており、被害者は極く近い至近距離から、銃撃された事を物語っている>>>

⑨傷は血管だけでなく、心臓にまで達していた。血圧は急激に低下していて、血液は輸血したそばから失われていった。自動のポンプだけでは追いつかず、医師と看護師が交代しながら手動で血液を送り込んだ。担当医は、過去に治療経験があったので、銃創は出血点が大きく、事故で打撲したようなけがとは損傷の仕方が違う事はわかっていたが、今回は撃たれたのが大きい血管のある胸部だったので、止血の処置は非常に難しいものになった。手術で使われた血液は、およそ13リットルに上り、成人男性の全身の血液3人分ほどにあたる量だった。大学にあったものだけでは足りず、赤十字血液センターから取り寄せて対応した。

→<<<被害者が遠方から狙撃用ライフルで銃撃された事は確認されていないので、近くから短銃で狙撃したのなら、銃口を被害者の頸部や心臓の有る左肩に押し当てて発射しない限り、心臓にまで達する致命傷を負わせる事は出来ず、溶解弾は侵入後に、開いて傷口を広げる構造の特殊弾が使われた>>>

⑩手術に携わった医療スタッフは、最終的に医師20人余りを含む総勢41人になった。大きな血管からの出血には何とか対処出来たものの、心拍は回復しないままだった。

→<<<最終的に止血は出来たが、時すでに遅しで、出血性ショックや脳内低酸素症状等で、蘇生は出来なかった>>>

⑪蘇生処置に反応せず、治療を続けても回復の見込みがないと思われたので、家族に説明をして、理解して頂だいた上で治療中止の決定をした。死亡が確認されたのは、午後5時3分で、事件発生からおよそ5時間半が経っていた。

→<<<被害者が要人でなく普通の市民だったら、医科大学の教授が開胸して、心臓等の致命傷を確認した時点で、蘇生措置を中止して死亡宣告をしたに違いない!>>>

→<<<内閣官房や警察庁の医科大学病院への圧力があったとは云え、医師教育を行う立場の大学教員の教授が、医師の絶対遵守規定のトリアージ規定を無視して、成人男性の全身の血液3人分等や医療人員41名もの無駄な医療資源を浪費・散財した事は罪深い! 同時に、数十人規模の負傷者が発生するような事故が起きていたら、その事故の被害者は犠牲になると云う事か?!>>>


【事件の報道から垣間見える事件の背景(推定)】

 「少年Aが背後から、水鉄砲に花火を詰めて狙撃した」などと云う検察のシナリオでは、裁判の公判の維持は不可能だから、結局、被疑者不詳の御宮入りとなる可能性が高い!

 上記の【事件の報道から垣間見える事件の深層(推定)】から推定すると、

 事件の動機・引き金としては、被害者の政治活動が起こしたものだろう。

 日本の真の領主様にとって、被害者の怠慢で、統一教会経由で北鮮へ渡った上納金=工作資金や漏洩した日本の国防技術で実現した、領主様の庭先へ飛来する核ミサイル開発は許しがたいと云う事で、首相を退任させた後で、落とし前=責任を取らせた結果だろう。

 被害者が首相在任中に、領主様の直属の工作員へ始末させる事は困難だから、煮干しにされた反アベグループの与党勢力、警察筋へ、日本の真の領主様が被害者の始末を命じたものだろう!

 アベに背いて、煮干しにされた反アベグループの与党勢力、警察筋にとって、被害者が三度目の首相返り咲きを画策していたのは、看過出来なかったから、領主様からの命令は渡りに船だったのだろう。

 戦後の不審事件や迷宮入り事件の多くは、日本の真の領主様が深く関与した事件と云うから、今回の事件もその流れだろう。

 いわば、今回も現行法規を無視した、領主様の「超法規的措置」と云う事か。

 被害者の三度目の出戻りを許せば、それこそ、「失われた40年」の前に、日本は滅亡して、戦後の唯一の占領政策の成功事例が消滅するのを回避しただけか?



 もっとも、真相は、単なる893同士の出入りをこっそり、秘密裏にやっただけかも?

 被害者のせいで、大損・金銭被害をこいた勢力の仕返しか?(例:東芝等の倒産した大企業の大株主・シテ筋)

 元首相の小泉氏の忠告を聞き入れて、首相引退後は、政治屋稼業を止めていたら、もう少し、長生き出来たかも?



【以下転載】

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220726/k10013731781000.html


添付図1

「WEB特集/「安倍晋三 元総理銃撃事件 医師たちの5時間半」
    NHK奈良放送局 記者 金子晃久、奈良放送局 記者 バルテンシュタイン永岡 海
                            2022年7月26日 15時06分

 安倍晋三元総理大臣を搬送するドクターヘリの機内で、医師は予想外の事態に直面していた。

 “背後から撃たれた”にも関わらず、背中に傷が見当たらなかったのだ。

 事件当日、現場で、ヘリの機内で、そして搬送先の病院で、5時間半にわたり治療を行った3人の医師。

 元総理の銃撃という前代未聞の事件に医師たちはどう向き合ったのか。

             (奈良放送局 記者 金子晃久 バルテンシュタイン永岡海)

■叫び声で駆けつけた

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「撃たれた 撃たれた」

 参議院選挙2日前の7月8日午前11時半すぎ。午前の診療を終えようかという時、叫び声が聞こえた。中岡伸悟医師のクリニックは大阪、京都、奈良を結ぶターミナル駅、近鉄・大和西大寺駅の北口にある。

 何が起きたのか確かめようと、中岡医師はビルの外に駆け出した。

添付図2_中岡伸悟医師

 横断歩道の中ほどには大勢の人だかり。目に飛び込んできたのは、仰向けに倒れている安倍元総理大臣の姿だった。顔色は白く、意識を失っているようだ。声をかけても反応はない。

 一緒に現場に駆けつけた看護師たちとともに、心臓マッサージを行った。持参したAEDを体に取り付ける。しかし、正しい手順で行っているのに作動しない。AEDは電気ショックの効果がある場合には作動するが、すでに心臓が動いていない場合には作動しないという。

 胸の動きを観察すると、自発呼吸もないように見えた。
 
添付図3_右上にいるのが中岡医師

■現場に駆けつけた中岡伸悟医師

 「かなり厳しい状態だと感じました。目視しただけでは、傷の位置や程度はわかりませんでしたが、銃撃によって大きな血管や臓器が損傷しているのではないかとみられました。一刻も早く医療機関への搬送が必要な状態で、祈るような気持ちで救急車の到着を待ちました」

「背後から撃たれた」

「この場から離れて」

「救急車がまもなく到着します」

 さまざまな声が飛び交い騒然とする中、中岡医師らは心臓マッサージを続けた。

■「至急向かってください」

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 奈良市消防局の消防無線の記録によると、救急車の出動要請は午前11時32分。

 3分後「高齢男性、拳銃で撃たれ現在CPA(心肺停止)状態と思われます」「至急向かってください」などといったやり取りが残されている。

 午前11時43分、現場に到着した救急車に安倍元総理が収容された。

 気管挿管などの救命措置を行いながら、救急車はドクターヘリと合流できる着陸地点を目指した。
 
添付図4_ドクターヘリ出動要請

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 同じ頃、奈良県のドクターヘリにも出動要請の連絡が入っていた。

 ヘリの基地は事件現場から南に約30キロ離れた奈良県大淀町にある南奈良総合医療センター。この日、ヘリ当番として待機していたのは、救急医の植山徹医師だった。

添付図5_南奈良総合医療センター 植山徹医師

■パイロットから伝えられた一報は「高齢男性が銃撃を受け心肺停止」

 植山医師は看護師らとともに蘇生処置に使う医療機器を積み込み、ヘリは事件現場から1キロほど離れた着陸地点へ向かって離陸した。

■ドクターヘリで搬送 植山徹医師

 「銃創のけが人の搬送は奈良県のドクターヘリが始まって以来、初めてのことじゃないでしょうか。実は、けが人が安倍元総理だということは正式には誰からも聞いていないんです。要人であるからといって、対応を変えることはありません。ヘリの中は、騒音がすごくて聴診も効果的にはできないし、揺れが激しい上にシートベルトで動きも制限されます。難しい対応になることは予想していました」

■ランデブーポイントは平城宮跡

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 午前11時52分。ヘリは着陸地点として指定された、奈良時代の都の跡・平城宮跡に着いた。

 世界遺産にもなっているこの場所。周りを見るとふだんと変わらないようすでジョギングや散歩をする人の姿も目に入った。

 5分後の午前11時57分、安倍元総理を乗せた救急車が到着した。
 
 

添付図6_平城宮跡のランデブーポイント

 植山医師は安倍元総理の状況を確認し、まずは点滴ルートの確保を試みた。

 しかし、事態は予想以上に深刻だった。血圧が急激に低下していて、血管に針がうまく入らない。ルートが確保できなければ、蘇生処置に使うアドレナリンなどの薬も投与することができない。

添付図7

■ドクターヘリで搬送 植山徹医師

 「全く意識もありませんし、脈も確認できませんでした。それで、静脈路をとろうとしてもできなかったので、骨髄針といって、骨に針を刺して骨髄の中から輸液する方法をとりました」

■傷口が見当たらない

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 さらに難しかったのは、銃弾による傷の位置を特定することだった。

 混乱していた現場からの情報は「安倍元総理は後ろから撃たれたようだ」ということだけだった。

 搬送先の奈良県立医科大学附属病院までの距離は20キロ余り。到着までのわずか10分ほどの間に銃創の位置を特定し、病院で待つ医療チームに引き継ぐ必要があった。

添付図8

■ドクターヘリで搬送 植山徹医師

 「その時点で、いったい何発撃たれたのか、どんな銃が使われたのかといった情報は何もありませんでした。背後から撃たれたというので背中側に手を差し入れても、出血はなく、傷口は見当たりません。機内でできることは限られますが、病院に到着すれば手術ができるので、なんとかそれまでに位置を特定して病院のチームの助けになることが一番の仕事だと考えていました」

 銃創の治療経験があった植山医師。揺れる機内で全身を観察し、傷を探した。
 

添付図9_安倍元首相を搬送するドクターヘリ

 傷は背中ではなく体の前方にあった。首に2つと、さらに左肩にも1つ。特定できたのは、ヘリが病院に到着する2分前だった。

 午後0時20分。ヘリは病院に到着。

 治療は病院の医療チームに引き継がれた。

■傷は心臓にまで達していた

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 手術を担当したのは救急医である福島英賢教授をはじめとするチームだった。
 
添付図10_奈良県立医科大学附属病院 福島英賢教授

 ストレッチャーに乗せられた安倍元総理は、エレベーターで病院の1階に降ろされ、高度救命救急センターの処置室に運び込まれた。年間2000人近い患者を受け入れる、奈良県の救急医療の最後の砦だ。

 福島医師のもとに受け入れの要請があったのは、午前11時58分。福島医師は、到着までの20分ほどの間に人員と輸血のための血液の確保に動いた。

■手術にあたった福島英賢医師

 「銃創による心肺停止の状態だという情報が入っていましたので、その時点でかなり厳しい治療になると覚悟しました。とにかく蘇生処置を行わなければいけないので、できるだけたくさんのスタッフと輸血の手配をして手術の準備を始めました」

 すぐに集まった10人ほどのスタッフとともに処置室に入った福島医師。出血している部位を特定し、止血しようと開胸手術にとりかかかった。

 事件発生からは1時間近くが経過。蘇生のために必要な気道の確保と人工呼吸器の装着はすでに行われていた。

 大きな血管や臓器の損傷はどの程度起きているのか。止まっている心臓を再び動かすには、まず、この出血を止める必要がある。
 
添付図11_手術が行われた奈良県立医科大学附属病院

 しかし、治療は困難を極めた。胸を開いてみると傷は血管だけでなく、心臓にまで達していた。血圧は急激に低下していて、血液は輸血したそばから失われていった。自動のポンプだけでは追いつかず、医師と看護師が交代しながら手動で血液を送り込んだ。

■手術にあたった福島英賢医師

 「過去に治療経験があったので、銃創は出血点が大きく、事故でおなかを打撲したようなけがとは損傷の仕方が違うことはわかっていました。今回は撃たれたのが大きい血管のある胸部だったので、止血の処置は非常に難しいものになりました」

 手術で使われた血液は、およそ13リットルに上る。成人男性の全身の血液3人分ほどにあたる量だ。大学にあったものだけでは足りず、赤十字血液センターから取り寄せて対応した。

添付図12

 手術に携わった医療スタッフは、最終的に医師20人余りを含む総勢41人になった。大きな血管からの出血にはなんとか対処できたものの、心拍は回復しないままだった。

■治療中止の決断

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 手術が始まってから4時間余りが経過した午後5時前、妻の昭恵さんが病院に駆けつけた。そのころ処置室では、治療を続けるべきかどうか、医療チームが重い判断を迫られていた。
■手術にあたった福島英賢医師

 「蘇生処置に反応せず、治療を続けても回復の見込みがないと思われる場合、どこかの時点で治療を中止する決断をしなければなりません。中止を決める際には、蘇生の限界点が来ているという医学的な判断だけでなく、家族の理解も得なければならないのです。今回は、病院に家族が来ると聞いていたので、そこまでは治療を続ける方針でした。家族に私から説明をして、理解していただいたうえで中止の決定をしました」

 安倍元総理の死亡が確認されたのは午後5時3分。

 事件発生からおよそ5時間半がたっていた。

■テロを想定した医療態勢を

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 なんとか命を救おうと奔走した医師たち。事件を振り返り、教訓についても語り始めている。

 ドクターヘリで搬送と治療を行った植山医師は、搬送されるけが人や、現場で活動する医療スタッフの安全管理に課題を感じていた。

■ドクターヘリで搬送 植山徹医師

 「ヘリで着陸地点に降りた際、周辺には散歩やジョギングをしている一般の人もいて、誰でも近づけるような状況だと感じました。複数人のグループで犯行に及んでいたとしたら、着陸地点をねらわれたり、搬送を妨害されたりするおそれもありました。医療スタッフの安全確保や人の出入りの制限が非常に重要だと思いました」

 一方、大学病院で手術を行った福島医師は、銃などの事件やテロを想定した医療態勢が十分、整っていないと実感したという。そして今後、態勢を構築する必要があると指摘する。

 今回の事件では、現場近くの駐車場の壁などに銃弾が当たったような痕跡が見つかっていて、演説を聞いていた人の中からもけが人が出ていたおそれがあったからだ。

■手術にあたった福島英賢医師

 「海外であればともかく、日本では銃撃によって複数のけが人が出るという想定は十分されているとはいえません。そうした場合にどのような医療態勢を作るべきかを今後考えていかなければいけないと思います」

■共通する「無念の思い」

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 3人の医師たちは、命を救おうと手を尽くした人たちの活動を記録したいという私たちの依頼に応えインタビューに応じた。

 共通して口にしたのは、1人の尊い命を救うことができなかったことに対する「無念の思い」だった。

 社会的な反響も大きく、医師たちはそれぞれ今回の事件に複雑な思いを抱いていた。

 それでもカメラの前に立ったのは、この事件に医師としてどう向き合ったのか証言を残すことにはきっと意味があるという思いがあったからではないかと思う。

 福島医師は、2時間近いインタビューの最後を、自分自身を納得させるようにこう締めくくった。

■手術にあたった福島英賢医師

 「非常に残念な結果になりましたが、立ち止まるわけにはいかないので、今後もとにかく前を向いてやっていかなければいけないと思っています」



【著者】
MHK奈良放送局 記者 金子晃久
令和元年入局、奈良が初任地。医療機関や行政などを取材。平城宮跡では選挙解説用の動画を撮影していた。
 
奈良放送局 記者 バルテンシュタイン永岡 海
平成29年入局、2年前に奈良局に赴任。事件後は県警取材に従事。中岡医師は我が家のかかりつけ医。