八方良しのええとこどりだけの「水素エンジン車」なのか?/「水素脆性」をどの様に解決するのか? | bluerose-is-ephemeralのブログ

bluerose-is-ephemeralのブログ

近年になって、ついに「青い薔薇」の開発成功が伝えられました。この世にないもの、と云われてきた「青い薔薇」。
あなたにとっての「青い薔薇」とは何か、本ブログを読んで、ぜひ見つめて頂きたいと思います。――それは本当に美しいですか?

【要 旨】

「八方良しのええとこどりだけの「水素エンジン車」なのか?/SDGsの主役に座るには克服すべき課題が山積している!/全ての金属材料に関わる「水素脆性」の克服が必須!/火の車と火吹きチャレンジャー号だけは回避すべきだ!」


【Key-word】

[未解決の重要課題]、[安全性を担保せよ]、[走行条件過酷試験必須]


【投稿者コメント】


>「「水素カー」は主役になれるか?」へのコメント

→こうも、ええとこどりの「水素エンジン車」が、LPGタクシー車の様に、市中に普及しなかった原因は、「水素供給の問題」だけなのかを、よく、視る必要がある。

 水素液化プラント用の大型レシプロ・コンプレッサーの構造設計・製造でも問題になって克服された様に、「水素脆性」(*-1)と云う「克服すべき課題」を抜きに、「水素エンジン車」は語れない。

 極限ドライバーのモリゾウ君は、「せめて、プリウス暴走事故の罪滅ぼしに・・・」と、はたして、水素エンジン車がレース中に、NASAのチャレンジャー号の様になるのか、否かの、尊い、生贄(いけにえ)・モルモットの覚悟で、人類愛に燃えておわすとか・・・



 このモリゾウ君!、創業家統帥様の"おぼっちゃま"とは云うものの、「交通無事故祈願神社」を建立するなど、至って、ミーハー的、オタク的、漫画チックで、暫時、笑えるのだが?

 とは云え、御抱(かかえ)の、御付きの、"爺(じ)い"達は、「おねげーですだ! そんな恥ずかしい、世間受けする様な、犠牲者を愚弄(ぐろう)する様なこつば、止めてくんろ!」と必死で止めなかったのだろうか?

 <<モリゾウ君に自作自演の喜劇役者を演じられたら、それこそ、犠牲者やその遺族はたまったもんではない!(怒)>>



 ほんのこつ!こぎゃん、くだらん、こつば、やっちょると、日本発の、唯一、残存する"世界企業"の"ト○タ"も、じきに、自滅すっとたい!

 こん"ぼっちゃま"は芝居付いとるけん、数年前の米国議会公聴会で流した涙は、きっと、嘘(うそ)泣きたい!

 CEOの"率先垂範"も、方向性や妥当性や倫理性が誤っとると、自滅街道、まっしぐら!ですたい!

 廻りに、誰も、意見・讒言する者も居なければ、御得意の、ブレーキの無か、暴走車たい!



 軽いノリで、何でも、思い付きで、気楽に、やられては困るのである。

 世界企業の領袖・統帥・CEOなら、関連企業や取引企業まで含めると、何十万人もの命運を握っていると云う自覚があって、しかるべきだが?!

 どうせやるなら、"世間の良識が期待する"、世界企業の領袖・統帥・CEOしかやれぬ事を率先垂範すべきだ!



 何をすべきか?

 アサヒビールの中興の祖=樋口廣太郎氏が、最初にやった事は、売れ残っていた古いビールを全て回収・廃棄すると云う大胆な決断を行ない、即、実践した様に、ト○タ社内の全ての欠陥車・不良車とその事実を隠蔽・改竄した全社員の一掃だ!

 まず、優先すべき事は、EV車や水素エンジン車や自動運転車の実用化でもなければ、ましてや、自動車レースのドライバーを務める事でもない!

 安心して運転出来る安全な自動車をユーザ・顧客へ提供する事が最優先だ!

 自社の最大の課題の「欠陥車問題」=「プリウス暴走死傷事故問題」を解決・解消せぬ事には、ユーザ・顧客の期待に添えない事は云うまでもない!


【以下転載】

(*-1)「水素脆性」とは?

https://www.denso.com/jp/ja/-/media/global/business/innovation/review/20/20-doc-02-ja.pdf
「水素社会に向けた水素脆化研究の基盤構築」

             上智大学理工学部機能創造理工学科 教授 高 井 健 一
                                2015年7月29日

 「軽量化」に向けた取り組みとしては、安価で資源の豊富な鉄鋼材料の高強度化への期待は非常に大きい。しかし、鉄鋼材料を高強度化すると、長期間使用中の錆発生とともに水素が材料内に吸蔵されることにより、突然破壊する水素脆化が危惧される。
 この問題を解決しないと自動車へのさらなる高強度鋼の適用実現は難しい。また、「燃料電池車」普及に向けたいくつかの課題に対しても技術的なブレークスルーが必要であり、その中の一つが、水素と接する構成材料の水素脆化克服である。
 今後、さらなる高強度化および水素ガスの高圧化が進み、水素脆化にとっては厳しい環境で使用されることが想定されるため、水素脆化研究の基礎・基盤構築は益々重要な位置付けとなる。

■水素脆化とは

 水素はクリーンエネルギーとして脚光を浴びているが、一方、水素エネルギー社会構築において負の側面も有している。

 水素は最も小さな原子であるため、金属中の原子の隙間を自由に動き回る。応力が負荷された状態で使用されることの多い機械・構造材料では、水素の影響を受けて、ある年月経過後に小さな力で突然破壊する水素脆化が危惧される。

 自動車の「環境」と「安全」を両立するために、高強度鋼の適用拡大を急いでいるが、高強度鋼ほど水素脆化が起こりやすいという問題を抱えている。

 雨や結露などの水(H2O)の付着によって鉄鋼材料が錆びる際、カソード反応で水素原子が固溶し拡散するためである。

 また、燃料電池車の燃料となる水素は室温で気体であるため、体積当たりのエネルギー密度がガソリンの1/3000程度しかない。そこで、ガソリン車並みの航続距離を確保するには、高圧水素タンクの水素圧を35~70MPaまで圧縮する必要がある。また、ガソリンスタンドに代わる水素スタンドでは、車載搭載以上の水素圧を必要とする。

 しかし、水素を高圧にすると、水素分子が金属表面で解離し、水素原子として金属内に固溶・拡散する。Fig.2に示すように、水と水素が循環しゼロエミッションである水素利用社会を目指すに当たり、水素の製造から輸送・貯蔵、燃料電池車等に必要なインフラ材料の大部分は水素と接する可能性がある。言い換えると、水素と接する全ての金属材料において水素脆化克服が緊急の課題となる。