【要 旨】
「ファイル復活ツール「winfr」なら、USBメモリやSDカードの削除データを救出出来る/実用に供せるのは、完全初期化済みのUSBメモリやSDメモリでの、誤削除の場合で、誤削除直後に復旧操作を実行した場合のみ/日頃の誤操作に依るファイル消失に備えて、入力編集系ソフトの設定を見直して、一定時間毎に、自動書き込みや自動履歴保持を行う設定を行って、誤削除等の操作ミスを時間をさかのぼって復旧出来る様にすべし」
【Key-word】
[USB・SDメモリで、使える]、[入力ソフトは、復旧出来る設定をせよ]
【投稿者コメント】
下記の【以下転載】は「うっかり削除したファイルを復旧するソフト」:「winfr」の紹介だ。
ソフトとなっているが、実際はコマンドなので、「管理者として実行する」必要がある。
インストールの仕方は、下記の【以下転載】の記述に依る。
【当方の試行結果】(添付図7~17参照)
添付図7_LドライブのUSBメモリの3ファイルを削除
添付図8_LドライブのUSBメモリの3ファイルが削除された
添付図9_コマンドwinfrを実行して削除された3ファイルをDドライブへ復旧
添付図10_Dドライブへ復旧された3ファイル
添付図11_復旧されたzipファイル
添付図12_復旧されたzipファイルを解凍
添付図13_解凍されたtxtファイルの内容
添付図14_復旧されたpdfファイル
添付図15_pdfファイルの内容
添付図16_復旧されたjpgファイル
添付図17_jpgファイルの内容
◇
【復旧ソフト「winfr」の留意事項】
①削除してすぐに、復旧操作を行わないとデータ域が上書きされてうまく復旧出来ない。
②USBメモリやSDメモリは、使用する前に、クイック・フォーマットのチェック(レ)を外して、コンプリート・フォーマットを行わないと、ターゲットの復旧ファイルだけでなく、多くの、以前削除されたファイルも併せて復旧して、うずもれてしまって、捜し出すのが煩雑となるばかりか、処理時間も掛かってしまう。
③使用前に、コンプリート・フォーマットが可能なのは、USBメモリやSDメモリだけなので、実用ベースで使えるのは、USBメモリやSDメモリでの誤削除に限定される。
④HDDやSSDの様なディスクドライブでは、ファイル容量も大きいし、以前、削除したファイル数も膨大だから、復旧処理時間も膨大で、復旧されるファイル数も膨大だから、復旧されたファイルを探すのも一苦労だ。ファイル名称が復旧されずに、ファイル名で検索出来ない事は厳しい!
⑤但し、コンプリート・フォーマット済みのUSBメモリやSDメモリで、誤削除して、すぐに、「winfr」で復旧操作を行った場合は、復元に成功する場合が多いので、この誤削除復旧コマンド「winfr」は限定的には使える。
⑥HDDやSSDの様なディスクドライブでは、この誤削除復旧コマンド「winfr」は、ほぼ使えないと視た方がよく、復旧失敗の、膨大な、無駄な、処理時間は掛けるべきではない!
⑦ゆえに、この手の復旧ソフトに依存するのは危険であり、実用にはならぬので、OfficeのWordやExcelやテキストエディッターや画像編集ソフト等の入力・編集系ソフトの設定では、一定時間毎に、自動書き込みや自動履歴保持を行う設定を行って、誤削除等の操作ミスを時間をさかのぼって復旧出来る様にすべきだ!
⑧ゆえに、日頃、OfficeのWordやExcelやテキストエディッターや画像編集ソフト等の入力・編集系ソフトの設定に無関心な方でも、重要なファイルが操作ミスで消失しない様に、この際、入力・編集系ソフトの設定を見直して、一定時間毎に、自動書き込みや自動履歴保持を行う設定を行って、誤削除等の操作ミスを時間をさかのぼって復旧出来る様になさる事を御勧めしたい!
【以下転載】
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/win11tec/1416041.html
「Microsoftのファイル復活ツール「winfr」なら、USBメモリやSDカードの削除データを救出できる」
PC Watch 清水 理史 2022年6月10日 06:25
添付図1_Microsoft Storeから入手可能なファイル復旧ツール「Windows File Recovery(winfr)」
大切なファイルをうっかり削除した場合、多くの場合はごみ箱やOneDriveから復元できるが、USBメモリやSDカードの場合はそうはいかない。Microsoft製のツール「Windows File Recovery(winfr)」を利用して、うっかり削除してしまったファイルを復元する方法を紹介する。
■Microsoft Storeから入手可能
「winfr」は、Microsoftが提供しているファイル復旧ツールだ。ストレージから誤って削除してしまったファイルを検索し、ファイルとして復元できる。Microsoft Storeから入手可能で、無料で利用できるため、インストールしておけば、いざというときに便利なツールとなっている。
対応するファイルシステムは、FAT/exFAT、ReFS、NTFSで、Windowsに搭載されているSSDやHDDはもちろんのこと、USBメモリやSDカードでも、前述したファイル形式であれば利用可能だ。Microsoft Storeから入手可能なため、一見、アプリのように見えるが実際にはコマンドラインから実行するツールとなる。
■USBメモリでの復旧にチャレンジ
今回は、USBメモリで実際に削除したファイルの復旧を試してみた。
FAT32でフォーマットされたUSBメモリを用意し、Word、Excel、PDFの3つのファイルを作成。削除した直後にwinfrを実行した。
NTFSの場合はマスターファイルテーブルの情報やファイルレコードセグメントなどの管理情報から高速にファイルの復旧が可能だが、FAT32の場合はこれらのモードが使えないため、シグネチャーモードと呼ばれる方法で復旧する必要がある。
シグネチャーモードでは、ストレージに残っているデータをスキャンし、そこからあらかじめ想定されたファイル形式の痕跡(ファイル形式の特長)を見つけ出してファイルを復元する。
このため、すべてのファイルを復元可能なわけではなく、シグネチャとして登録されているファイルのみが復元対象となる。
対象となるファイルは以下のように「winfr /#」を実行することで表示される。JPEGやPNGなどの画像、DOCXやXLSX、PPTXなどのOfficeファイル、PDF、MP4など-音楽ファイル、ZIPファイルなどが対象となる。
添付図2_「winfr /#」で対応するファイルが表示される
コマンドと言っても実行方法は簡単で、以下のように指定すればいい。
winfr e: d: /signature
添付図3_USBメモリのドライブと復元先、オプションを指定して実行
「e:」がUSBメモリのドライブで、「d:」が復元先のストレージとなる。これに「/signature」オプションを付けて実行するだけでいい。
実行すると、データの痕跡からシグネチャに合うパターンを見つけ出し、それをファイルとして自動的に復元する。このため、実行にはそれなりに時間がかかる。
完了すると、指定したファイルの一覧が表示され、ファイルを確認するかどうかを尋ねるメッセージが表示される。「y」を選択すると、フォルダが自動的に表示され、復元されたファイルを確認可能だ。
添付図4_ファイルがずらりと表示され、最後に「y」を選択するとフォルダが自動的に表示される
ファイルは拡張子のフォルダに種類ごとに格納され、それぞれに連番のファイル名が自動的に表示される。データから復元されるため、ファイル名は復元されず、winfrによって自動的に設定されることになる。
今回のテストでは、削除直後に実行したため、ファイルを開くことで、問題なく元のファイルが表示されたが、確実に復元されるとは限らない。上書きなどでデータが失われていれば復元できないので注意が必要だ。最後の手段として活用したいが、確実に復元できるとは限らない点は注意が必要だ。
添付図5_種類ごとに格納される
添付図6_ファイル名は復元されないが、ファイルは問題なく開くことができた