モーツァルト「ディベルティメント第17番K.334(320b)」より「メヌエット」
モーツァルトの時代はディベルティメントは貴族の家で開かれるパーティーでのBGMとして作曲されました。BGMなので、軽く明るいものが多いです。類似する形式はセレナードがあります。
セレナードとディベルティメントの違いは非常に微妙です。
Wikipediaによれば、「セレナーデが屋外での演奏用であるのに対し、ディヴェルティメントは室内での演奏用だとされる」とのこと。
モーツァルトはセレナードK.250を再利用して交響曲(交響曲第35番いわゆる「ハフナー」など)と発表したりしています。当時、交響曲は、いまのように特別視されていなかったようです。
とにかく全部聴くにはこの曲は長すぎるので、つまみ聴きするのがおすすめです。


モーツァルト「ディベルティメントK.136」より「第一楽章」
適度な長さで、聴きやすいのがこの曲。ぜひ全曲を聴いてみてください。

この演奏は、ピリオド奏法(作曲当時の響きを再現しようする演奏法のこと。当時のピッチ(今ではいわゆる真ん中のドの上のラ音=440hzが目安ですが、当時はさまざまでした。例えば、ヘンデルが持っていた音叉はラ音=422.5Hzだそうです。)によるチューニングや、当時の楽器を使用したり、ノン・ヴィブラート(音をふるわせない奏法、いまではヴィブラートをかけるのは普通ですがそもそもヴィブラート自体、名ヴァイオリニストであるクライスラーが始めたものです)などが行われます)によるものです。

モーツァルト「ピアノソナタ第11番K.331(K6.300i)」
この曲の第三楽章がいわゆるトルコ行進曲ですが、第一楽章も名曲です。
モーツァルトが書いた音楽の中で最も美しいもののひとつではないでしょうか。
この曲の第一楽章の有名なテーマは、シチリーナという舞曲の8分の6拍子のリズムで作られています。
ぜひ全曲聴いてみてください。


モーツァルト「ピアノソナタK.545」より第一楽章
ソナチネアルバムに収録されている有名な楽章です。