汚染食材
アッハン、ウッフンとガールフレンドのゆみちゃんは、ゆみちゃんの経営するサロンの片付けをしていました。
紅茶にする?それとも、ゆみにする?って訊かれたので、紅茶がいいですって答えた。
お砂糖は入れますか?それとも、ゆみにいれますか?とも訊かれたので、なにも入れないです、って返した。
それでもゆみちゃんは諦めなかった。Facebookのプロフィール写真撮ってよ、Facebookに載せられないようなやつ撮ってよ!、と迫られた。
広島県福山市。放射性物質の入った野菜や魚の話を始めたゆみちゃんは、あんまり言ってると親しい人にも避けられる、誰も本気で聞いてくれない、とこぼした。
全国に、ゆみちゃんと同じ心境の人たちは多いはずだ。
ぼくもその中のひとりだ。

ハートブレイクホテルにようこそ。
今日も3階の11号室で待っている。
怖いな、と思いながら、家族になにも食べさせないわけにはいかないから、これ大丈夫なのかな?って思いつつも食材を買って帰る。
そうせざるおえない国になり、ぼくらはそこで暮らしているからだ。
その部分を考えずに暮らしている人たちがいっぱいいるという現実は、その食材よりもこわいことだ。
わかっていながら市場に流通させる人たちにの良心が痛んでいることを願うばかりだ。
その痛みすらも麻痺しているならば、この戦争は終わらないのだ。