国家公務員採用半減の方針 若者にしわ寄せに怒りの声

国家公務員の採用を2011年度分から半減させるという政府方針が、受験者らの怒りを買っている。あまりに拙速で、就職難に苦しむ若い世代のことを考えていないというのだ。現職世代の給料を減らすなどしなければ不公平だ、という声も大きくなっている。


民主党政権下にあっても、既得権を持つ中高年正規労働者優遇し、そのしわ寄せが若年層に向かうという構図はそのままだ。
民主党最大の支持母体が、他でもない中高年正規労働者の利益代表である労組であることを考えれば、むしろ変わるはずがない。

7月には参議院選挙を控えているが、自民党、民主党のどちらを選んだところで、若年層の未来は真っ暗だ。
旧第三極である“共産党”はもとより、みんなの党などの“新第三極”にしたところで、口先はともかく、現実に若年層よりの政治をするかどうかあやしい。

なぜなら、人口も少なく、声も小さい若年層に媚びたところで、政治屋として得るところが小さいという絶対的な損得勘定があるからだ。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

鳩山政権の普天間問題が暗礁に乗り上げた。
というより、完全に座礁した。

沖縄で9万人、徳之島で一万五千人の反対派集会が開かれ、
「基地拒否」の民意が示された後では、沖縄、徳之島の地元政治家に
敢えてこの火中の栗を拾おうという人は出てくるはずがない。

<普天間移設>徳之島3町長、首相と面会へ…反対民意伝える

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地、鹿児島県・徳之島の3町長は1日、徳之島町役場で移設反対協議会を開き、移設反対の民意を直接伝えるため、鳩山由紀夫首相と面会することを決めた。3町長は政府側との面会を拒否していたが、首相が徳之島出身の徳田虎雄元衆院議員に移設案を示したことなどから、署名簿を携え、反対の民意を伝えることにした。

これだけの人数がどういう経緯で集まったのかは知らないが、
数の力が、無能・死に体とはいえ、巨大与党を率いる総理総裁の動きを制してしまったのだ。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

基地問題は地元にとって重大な問題だが、基地ができるメリット・デメリットは様々で、必ずしも悪い話ばかりではない。

一方、若年層に加えられたここ15年ほどの政治的圧迫は、世代全体に深刻な生活不安をもたらしている。

これに対し、若年層は一種の諦め、圧迫による服従状態にあるのか、反抗的な行動がみられない。
精神的な奴隷状態だ。
ブラック企業で暴力をふるわれ、ろくに給料ももらえないという状態にありながら、自分を無価値とみなして長時間労働を甘受するような人と、似たような心理状態なのかとも思う。

だが、数万という人間が「自分たちは不満である」という恣意行動をとれば、政治は動く
現代日本で圧迫されている、大学生・非正規労働者・若年失業者は、今、その意志を示さなければ、将来にわたり、死ぬまで、政治的圧迫を受け続けることになる。

具体的には、若年層へのしわ寄せ政策の即時是正を要求して、参議院選挙前の7月、日比谷公園で10万人規模の抗議集会を開くと良いだろう。
そして、各政党に対して、具体的な対応策を問いただす。
無論、それは口約束にすぎないが、何をしたところで、さしたる脅威にはならないという、日本の若年層に対する、国内・国外の意識を一変させなければ、若年層を無視する政治は止まらない。