平沼・与謝野新党が(主にその名前で)話題だが、正直あんな人たちに何かを期待してる人がどれだけいるだろうか。

自民、民主はもとより、既存政党や乱立してきた新党の誰も、この国の「リアルな未来」について話さない

社民や民主の左巻きの連中は、「カネは誰かが出すさ」という仮定の下、「庶民の皆さん」に受けが言い話を語るが、少しでも自分の頭で考える人間ならば、そんなものが空手形似すぎないことは簡単にわかる。

無論、将来について精密な予想をすることは大変なことで、専門的な知識もない労組や土建屋あがりの議員には不可能な話だし、世界に冠たるゴールドマン・サックスですら(マッチポンプで実現させたケース以外)将来についてはあまり正確な予想はしていない。

だが、政治的な奇跡がないかぎり、この後日本がたどるであろう「平均的なシナリオ」は明らかだ。

90年代には10%程度あり、今でも7~8%ある、世界における日本のGDPの比率が、数十年単位のタイムスケールで、歴史的平均値である3%あまりに下がっていくと言うことだ。

大きな理由の1つは、中国、インドの台頭で、ある意味パイ自体が大きくなるので、相対的に地位が低下するということだ。

だが、経済のパイが大きくなるのにあわせて、地球が大きくなるわけではないから、リソースの制約上、日本が使えるリソースは、種類によっては今の半分になる。鉄鉱石や石炭が2倍近く値上がりしているというのは、つまりはそういうことだ。

今後数十年、日本は相対的に、部分的には絶対的に、貧乏になる。
中国人やインド人(の一部)と、平均的日本人の生活レベルが均質化する。

これは自然現象であり、政治制度や経済上の障壁によって人為的に作り出された格差が、経済のグローバル化、情報化(世界中の誰でもどこでも、やる気と知識があれば必要な情報が手にはいると言うこと)の必然的帰結として縮小・消滅するということだ。
つまりこれは「熱力学の第二法則」という、宇宙に組み込まれた基礎的な仕組みで起きている。

日本の繁栄は世界経済の中で成立したものであるから、グローバル化を避ける手段はない。

政治的奇跡がないかぎり、この帰結は避けられないのだ。
日本国民1人1人が、この前提の元で、自分の人生、将来を考えていく必要がある。

そして、民主党、鳩山由紀夫、小沢一郎のような人間に、この国の舵取りを任せて良いのか、よく考えて欲しい。