教育ICT環境整備事業 

 小4~6年児童すべてにタブレット端末導入について 

 

今年の9月から、箕面市内全小学校の4~6年生の全員にタブレット端末が配備されます。

本来は、教材や教具は現場の教員が自主的に選び、目の前の子どもたちに教育していくのが、教育活動の基本ですが、一律にICT(情報通信技術)環境整備として、市が提案し、現場からの要望ではなく、使用を進めたものです。

 

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私は、近隣市で小学校支援学級介助員をしていたので、その時の教員仲間に、何件か問い合わせしたところ、とても驚かれました。「一人1台?箕面市はお金持ちだ」という内容を口をそろえて言われました。その後、うらやましいか?と聞くと、「うらやましくはない」とのことでした。なぜかと聞くと「使いこなせない」「パソコンや電子黒板を使いこなすだけでも苦労している」との答えでした。
子どもたちにタブレットの使い方などを指導するにあたっては、教職員の個々の対応やそのための体制づくりや研究が必要です。

導入にあたってのICT支援員の配置は一つの学校に一週間に2回程度と市は説明していますが、配置開始はタブレット配備と同じ9月。2学期からの支援配置で間に合うのでしょうか?多忙な夏休み明けの現場に混乱を広げかねないか心配です。

このタブレット導入検討にあたっては、たった1 年間のモデル校での「学力があがった」等の検証結果が示され、導入が市側から進められました。が、現場の先生方が「子ども達のためになる!」「学力がつく授業がしやすい!」との声が寄せられたなら、私も嬉しくこちらで報告できるのですが、実際は「タブレットを使うことで学力をあげるという目的の一つを達成できるのか…」というような不安の声のほうが多く届いているのが現状です。

 

ICT教育を進めていくことは、11 台が当たり前になってきている携帯電話の現状を踏まえても必要な流れということは理解できますが、今、教育現場に必要なのは、タブレットよりも人員だと私は考えます。

ママ友からの要望もとても多い35人学級の実現。現在、箕面市は、国の検証実験に応じて、いくつかの学校で少人数学級を実施していますが、「35人学級を要望」にはずっと応じていません。

池田市では,4年生まで拡大済み!箕面市でも実施すべきです。