『プロローグ』
空はいつだって綺麗だ。
いつだって変わらずに俺達を見守っている。
俺は冬生まれなこともありこの季節にみる空が特に好きだった。
ただ見ているだけだけど、何時間でも飽きずに見ていられる。
‐‐‐
「ヘックシュン!…ヤバッ…また…寝ちまった…」
この家に引っ越ししてから毎日、欠かさずしている事がある。
元々、隣街に住んでいた俺は、友人から
"隣の街に新しく出来たマンション。星が良く見えるらしいよ"
と聞いて見学しにきた。
一目見てすぐに気に入り程なくして数日前に引っ越ししてきたばかりだ。
大きな窓の前に天体望遠鏡を置き、毛布にくるまりながら星を眺めるのが日課となっている。
「あー。何で俺っていつもこうなんだろ…ちゃんとベッドで寝たいんだけどなぁ…」
最近は、お天気が悪く星を眺める事が出来ないでいたが、それでもお天気は変わり者だから眺めるチャンスが訪れるかも知れないと、淡い期待を胸に待機する日々が、続いていた。
結局、見れずにそのまま眠りについてしまい朝を向かえる事がほとんど。
‐‐ガラガラガラ。
俺は立ち上がり窓を開けると、ベランダに出た。
「やっと…顔見せてくれたか…今日は、会えるかな…」
最高の青空を見つめながらベランダの柵に頬杖を付き、ため息混じりにそう呟いた。
続く。
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