ここ最近はなかなか会うタイミングがなくて
会議中にモニター越しの彼の顔を見るくらいだった
そんなことを考えている暇はないはずなのだが
次会えるとしたら、どこに行こうなどと何食わぬ顔で
想像してみたりしていた
その日の夜、思わぬ連絡が入った
「 今度の金曜日、こっちに来ない? 」
考えてもみない話だった
彼の家にいく…?
えっと…どうやって?
逡巡しながらも、
「 うん、わかった 」
と、言ってしまっていた
次の会う約束をとりつけた二人は
その日のことを楽しそうに話し合う
話をしているうちに気持ちが高揚していく
「 早く会って… 」
その日まで待ちきれなくなった二人は
音のない文字だけの快楽の海にまた沈んでゆく