その内容よりも映像の素晴らしさに感心してしまう映画ってありますよね。
これのそんな映画の一つ。
ジャン・ジャック・ベネックスの映像は、本当にいつまでも頭にやきついて離れない。
ジグソーパズル、主人公の淡い恋、バイク・・
それらを映し出す洗練されたカメラワーク。
こんなモダンな装いとは相反するように、
タイトル『ディーバ』からも分かるように物語の中心にはオペラがある。
モダンとクラシカルの対比が見ていてとても面白い。
とっても80年代のフランス映画チックで、
混沌としているし、雑多でカラフルな印象なんだけれども
不思議と整合感を感じてしまう。
それは監督の手腕なんでしょうか。
しかしこの監督も“青”の表現がうまいですね。
『ベティ・ブルー
』の青も、この映画の青も、
同じ青という括りではあるけれど、イメージは全く異なりますもんね。
この映画を見ているとあたらしい発想が浮かんでくるような気がします。
休日の夜とか、じっくり見てみるのもいいかもしれませんね。
このブログは再録です。
ジャン=ジャック・べネックスの出演作を紹介したく再掲載しました。
(初投稿:2006/1/26、再投稿:2006/6/7)