PM6時半。 仕事が終わる。 愛車に乗り込んで何しようか思い出してると、ピアノがフッと頭に浮かぶ。


これは弾きに行くしかない。



調律師のおっさんの納屋で眠るスピネットピアノのもとへ。



三日ぶりの再会。触れてみる。



前回より音が全然違う。よりクリアで暖かみのある波長が体のなかに染み渡っていく。



おっさんに聞くとハンマーを少しイジッたらしい。最高だね、このピアノ(もはや相棒)



弾けば弾くほど自分の感情にピアノが呼応して盛り上がっていく。



ふと、我に帰る。楽譜無しで 40分弾きっぱなし。ジャズ風な感じで。


楽しくてたまらない。



後の十分はドビュッシーの月の光を弾いた。