福島第一原発処理水海洋放出から1年 | 半径6,378.1kmの日常

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福島第一原発処理水の海洋放出開始から24日で1年になります。韓国の朝鮮日報は、水産物の安全性検証のために韓国政府が実施した放射能検査4万4000回の検査結果について報じています。

これによれば、このうち水産物を対象にした3万7781回の検査で基準値超過が1件もなかっただけでなく、そのうち99.8%の3万7703回は放射能濃度があまりに低く、検出装置で測定すらできない「不検出」レベルだったこと、また検出された0.2%の78回の場合でもそのほとんどが基準値の50分の1にも満たなかったことが報じられており、慶熙大学の原子核工学科の鄭ボム津(チョン・ボムジン)教授の談話として、「福島の海洋放出による放射能の危険は事実上『皆無』だったことが科学的に立証されたようなものだ」と述べた、としています。

我が国においても安全と安心は違うという理屈で科学的な説明を超えた保障が求められていました。私たちが口にするものですから、厳密な基準が必要なのはもちろんですが、その基準さえも超越した安心とは何か。

それを求めるための保障は決してゼロコストではないことを理解したうえで、合理的な判断をする必要があるのではないでしょうか。