船での通勤の可能性 | 半径6,378.1kmの日常

半径6,378.1kmの日常

文学、哲学、社会学、映画、アニメ、マラソン、ゴルフ、金融、海外駐在生活、湾岸生活などについて、不定期に思考します

晴海と日の出を結ぶ船便の運航開始の発表がありました。

週のうち3日のみ、朝のみ、出航時間の10分前には着いていなければいけないなど、いろいろ制約が大きいうえに、着く地点が日の出だと浜松町までの距離があり、芝浦方面にオフィスがある方以外は通勤の便としては微妙です。私はオフィスが麹町なので利用する可能性はゼロです。

ニューヨーク駐在の頃、オフィスがダウンダウンでニュージャージーから通っていたので、NY WaterwayのフェリーでNJ TransitのホーボーケンターミナルからWorld Financial Centerへのフェリーを利用していました。フェリーサービスが開始される前はPATHトレインを利用していたのですが、フェリーははるかに快適で、おしゃれでしたね。夜、大きな仕事が終わり、Financial Centerからフェリーに乗って帰路に着くとき、背後の煌々と輝くダウンタウンのビル群(当時はWorld Trade Center のツインタワーも健在でした)を振り返ると、何だか自分が映画の登場人物のように思えて、マンハッタン勤務の醍醐味を感じましたね。季節の良い時期は川風にあたりながら、自由の女神を遠くに眺めたり、厳冬期にはハドソン川が氷で覆われて、フェリーの前を砕氷船が走ったり、地下を走るPATHトレインでは味わえない経験です。

NY/NJ間はPATHトレインに加えて、ペンステーションへのNJ TRANRSIT、ホランドトンネル、リンカーントンネル、George Washington Bridge等で結ばれる大動脈です。人流分析による需要調査や利便性を高めるインフラ作りをして、東京の朝の通勤にも船通勤の選択肢ができると良いですね。