ものすごく濃い (!) 7日間だった。

 

もしかしたら、今まで世界中様々な場所で行なったワークショップの中で、ある意味一番濃かったかもしれない。

 

まだ体力が完全に回復していなくて()、カーンと冴えた頭でスッキリ言葉にできないので、もう少し時間をかけて少しずつ書いていきたいと思う。

 

 

 

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©︎ 沖美帆

 

 

 

 

まず思うのは、俳優とは何てすごい生きものなのだということ。

 

世の中の様々な職業を見ると、自分の一部をどこか残しておけるものがほとんどだ。

 

でも、俳優は全身全霊を使う。

 

身体、声、言葉、心、魂、精神、頭脳、想像力、直感。

 

そういえば尾崎翠が「第七官界」の話を書いていたが、理屈ではないどこかずっとずっと先のところ。

 

そんなところに向かっている。と思う。

 

 

 

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©︎ 平林武彦 

 

 

 

ワークショップでは、みなと道を歩んでいくために、なるべく言葉で説明する。

 

言葉で説明しながら、

 

「そうなんだけど、、、いやあ、、、こんな感じ。えーと、、、そっちの方向、、、そうそう、、、うんうん、、、いやあ、、、やっぱりこっちかなあ、、、ありゃ〜〜?!

 

そんな事がどんどんその時間空間で起こっていく。

 

言葉で説明したほうが早かったり、的確に伝わったりする場合が多いから、ワークショップ中はなるべく言語化する。

 

「でも、、、」

 

といつも感じる。

 

 

 

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©︎ 沖美帆

 

 

俳優が「役」として「本当にそう思ってそう言っている、行動している」状態で物語の世界にいて、さらに、相手役と観客と一緒に物語をつむいでいく。

 

これにはやはり、「俳優  自分」のままでは何か足りないものがあるかもしれない。

 

その世界を物語る役割をもった「役」を俳優が演じるのだと思う。

 

 

 

ワークショップをリードしているといつも感じるが、参加者一人一人に個々の持つ美しさ、強さ、そしてこれからまだまだ広がっていけそうな部分がたくさんある。

 

その深淵(しんえん)で、びっくりしたりワクワクしたり、涙が出るほど感動するようなことが起こり続ける。

 

 

 

 

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©︎ 沖美帆

 

 

 

 

そうした俳優達に投げたいボールは、エクササイズでも、シーンごとのワークでも、毎回一つでは足りない。

 

 

 

 

イギリスの演劇学校では、とりあえずここだというところにボールを投げて、言語化してエクササイズをして何となくそっちの方向に行く、というのが成り立っている。

 

沢山の先生がそれぞれのクラスで、分野ごとに細分化されたボールを投げるので、投げる方も受け取る方もそのやりとりはシンプルだ。

 

子供の頃からとにかく言葉で自分の思考を言語化することを教育されつづけた人達が、ある意味理論で書かれた戯曲を分析して、「役」になる道具を使ってどこかに向かっていく。

 

 

 

 

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©︎ 沖美帆

 

 

 

「でも、、、」

 

なのだ。

 

今回は、言語化された訓練方法と「でも、、、」の間に、もしかしたら日本ではものすごく面白いふか〜い「あそび」があるのではないかと感じた。

 

 

ここでは細分化されたクラスがあるわけでもないし、例えばイギリスの演劇学校で3年かけてやることを、日本の俳優たちと3年かけずにできる方法をもっともっと探していきたいと思う。

 

 

 

NT ライブを見て、「あの素敵なイギリスの俳優たちはどうやってあそこまで辿り着いているのだろう? 何をしているのだろう?」という疑問を持った俳優がたくさん参加したワークショップ。

 

 

 

次に向けての道はもう始まっている。

 

日本で、より真実の演技に近づく演技訓練をする場を創っていく、、、。

 

遠大な計画に足を一歩踏み入れた感覚がある。

 

ト書き: (沈黙)

 

 

 

 

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©︎ 平林武彦

 

 

 

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