あるところに女の子がいました
彼女には相思相愛
ラブ×2の彼がいました
そんな二人の前に
彼女に一目惚れしたから
俺と付き合え
と言う男の子が現れました
彼女は彼が大好き
彼も彼女が大好き
二人とも
男の子のことは何とも思っていませんでした
それでも男の子は
勝手に彼と彼女を賭けて勝負をしたいと言い出しました
あ、
殴り合いとかではないですよ
スポーツでね勝負しようってね
ちょうど二人とも同じスポーツをしていて
これまたちょうどお互いのチームが試合をすることになっていたと
彼はチームのエース
必ず試合に出る
でも彼は試合当日
やって来なかった
その理由は
彼女が自分の秘密を彼に話したから
彼女が親の事情で
生まれた家の事情で
自分が女として育てられたということを
つまり
自分が実は女ではなく男であると打ち明けたから
だから彼は試合放棄
その時の彼の思いは
悲しみだったのか
怒りだったのか
両方だったのか
彼が試合放棄したことを知った時
彼女は自分にそれだけの(賭けてもらうだけの)値打ちがないんだと
恋人失格だと
悲しい目をして微笑みました
それでも
彼女は
誰も
何も
責めなかった
彼のことも
親も
家も
自分の過去さえも
その時彼女が言ったのよ
正直と素直って違うねって
『好きな人に嫌われたくないから嘘をつく
それって素直だと思わない?
嫌われてもいいから本当の自分を知ってもらおうとする人は正直だよね
でもみんな自分の心に誠実なんだよ
だましていたことになるのかもしれないけれど
だまされていたと思ってしまうのかもしれないけれど
ただ
彼に嫌われたくなかっただけ
彼を本当に本当に大好きだっただけ…』
この話はね
本の中の話なんです
どう思いました?
この話は大分前に読んだ本の中の1話
彼女の家は大財閥の由緒正しい家柄
彼女の母親は身分違いの恋をして駆け落ち
実家では後継ぎ(男の子)の誕生を願うも恵まれず
もしや駆け落ちした娘が男の子を産んでやいないかと行方を探す
それを知った母親は産まれた子が男の子だと知られたら
きっと離れ離れにさせられる
だから産まれた我が子を泣く泣く女の子として育てた
ということなんだけど
私はよく素直な人間でありたい
正直でいたいと願っているけれど
時としてあい反することになるということを知りました
もし友達に
嫌われたくないから
彼に黙っていることがある
隠していることがある
という人がいたら
きっと私はこう言うだろう
「出してしまった方がいいよ
受け止めて欲しいじゃないの
受け止めてもらえないのなら
それだけの人なんだよ
そこまでなんだよ」と
だけど
だけども
好きになればすきになるほど
失いたくないと思えば思うほど
二人の幸せな関係を壊したくないと願えば願うほど
全てをさらけ出すのがこわいときがある
私は知ってる
打ち明けた後
さらっと受け入れてもらえると
あんなに悩んでいた自分が不思議になるけど
あの受け入れてもらえないのではないか
嫌われるんじゃないか
そう考えたときの恐さったらない
この話の彼女の母親も
もしかしたら
正直に男の子が産まれたと話しても
案外受け入れてもらえて
離れ離れになんてさせられず
みんなで家に帰って来いっ
なんて言ってもらえたかもしれない
実家の面々も
後継ぎ探しを建前に
自分の娘(彼女の母親)を案じて探していただけなのかもしれない
だけどやっぱり
恐いものは恐い
恐いことはできるだけ避けたい
確かにこれは素直な気持ち
というわけで
私は
何をいまさら…とか
何故今そんなことを…とか
いうことを打ち明けられても
しっかり受け入れる
その打ち明け話で相手を嫌いになることはない
受け入れることが
相手のせいいっぱいに対しての
せいいっぱいの礼儀だと思うから
もちろん
受け入れたくないこともあるけどね
話があちこち行ってしまった
素直と正直は背中合わせ
みんなみんな
せいいっぱい
素直な人も
誠実な人も
分かって下さい