あのね、実はなんだけど、あたしの「はじめて」は、ゆーちゃんだったんだ。
ちゅーも、カラダ触られるのも、全部が全部、はじめてだった。
ゆーちゃんは初めての彼氏じゃないけど、1人目の彼氏(T)とは1週間で別れて、付き合ってたとも言いがたいのね。
ほんとうに忘れたい過去。
付き合わなくてもよかった。
別れた理由は、あたしが2人目の彼氏(M)のことが好きだって気付いたから。
もちろんそのときはまだMは彼氏じゃなかったんだけど。
Tと付き合ったからこそ、あたしは自分の気持ちに気付くことが出来た。
だから早く別れて、Mの彼女になりたいって。
もっとMに近づきたいって。
それからは、あっという間で、Tと別れた1週間後くらいに、Mと付き合うようになった。
でもねぇ、あたしが言ったんじゃないんだ。
なんてゆうか…言わせた?w
まぁ、そんな感じで。
だけどMとは、遠距離だった。
あたしは愛知に住んでて、Mは東京。
しかも2人とも高校生。
会えなかった。
寂しかった。
半年くらい経ったころ、メールが10日間途絶えたことがあった。
あたしからは送らなかった。
試した。
送ってくれるのを待った。
それが、あたしにとって、別れを決めた瞬間だった。
次にメールが来たとき、伝えようと。
そして、10日経ってた。
もちろんMにも事情はあった。
バイトしてた。毎日。
長期休みに入ったら、あたしに会いにくるためだった。
でも。
あたしの気持ちは変わらなかった。
決意は、揺るがなかった。
そんなこと、あとから言われても遅い。
涙が、止まらなかった。
大好きだった。精一杯。
離れていることが、こんなに苦しみになるなんて。
付き合ってた半年間、1度も会うことはなかった。
だからこそ、今、ものすごく幸せ。
会いたいって思えばすぐにでも会えて、ちゅーしたいって思えばちゅー出来て。
時には甘えたり、ごはんを作ってあげたり。
隣で笑いかけてくれることが、あたしの幸せ。