遠きを謀(はか)る者は富み
近きを謀(はか)る者は貧す
それ遠きを謀(はか)る者は百年のために
杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
故に富み有り
近くを謀(はか)る者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯(ただ)眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す


二宮尊徳


二宮尊徳

日本の江戸時代後期に「報徳思想」を唱えて、「報徳仕法」と呼ばれる農村復興政策を指導した農政家・思想家。


今の売上が欲しいとだけ考えていると、
目先の苦労に追われて毎日が通り過ぎていく。
3年後、5年後だけでなく、10年、20年の長期の長さで考えると、
あらわれてきた障害や困難も苦労でなく、
将来の自分を築くための1つのステップと考えらえるようになる。
例えば、今自分が満足できる状態ではないとしたら?
それは、それまでの自分が考えて行動してきたことの結果。
未来を創るには、今の自分の考えと行動を変えることが必要。

黙って待っていても、自分の期待する未来はやってこない。
自分が行動することが、何倍も未来に近づくことができるはず。