元々旅行に行こうと元カレと話していて、
予約もしていて、いよいよ前日となった日![]()
いつもギリギリまで準備をしない私は、
ゴールデンウィークでもまだ仕事のある元カレを送り出して、
朝から必要な物や、お菓子やジュース等を買い出しに出かけました。
仕事で帰りが夜になると言ったカレの分も
準備をして、夕飯の支度をして待っていた時、
元カレから電話が掛かってきました。
「もしもし~?」
「・・・あのさ、すごい言い辛いんだけど・・・」
「ん?」
「明日行けなくなった」
「え!?」
「仕事が終わらなくてさ・・・今日も帰れそうにないんだ」
社会人になって初めての旅行。
学生の頃はお金があんまり無かったから、
旅館も料金ベースで決めていたけど今回は料金じゃなくって、
本当に行きたい所に行ける。
それに最近うまくいってなかったし、
この旅行をいい機会にしてまた仲良く出来たらいいと思って、
一生懸命計画した旅行なのに・・・
「ヤダよ・・・どうにかならないの・・・?」
「無理だよ・・・仕事だもん」
「だってまだ1年目だよ!?そんな休みも取れないなんて・・・」
「仕方ないだろっ!?俺だって休みまで仕事なんかしたくないんだよっ!」
「!!」
「・・・ごめん。お金は俺が全部出すから。
それと帰りは明日の夜になりそう。また電話する」
そう言って、元カレは電話を切ってしまいました。
目に入るのは作った2人分の食事と・・・
色んな期待を込めて準備した旅行の荷物・・・
バカみたい・・・
仕事だから仕方ないって思わなきゃいけないのかもしれない。
でも、そんなすぐに受け入れられない。
楽しみにしてたんだもん。
私はそのままテーブルに顔を伏せて泣きました。
たくさん泣いて、1時間位ボーッとしていると、
不思議とこんな事やっていても仕方がないと思えるようになり、
カレなんかアテにしないで私は私でこのゴールデンウィークを
思い切り楽しもうと思い、ハルに電話しました。
「ハル、今平気?」
「うん~。暇でゴロゴロしてたトコ。あれ?ナナ、明日旅行じゃなかったっけ?」
「ナシになった」
「え!?何で!?
」
「カレが仕事で行けなくなったって」
「え~~~!?ありえないっ!」
「ほんっと信じられない!
」
「もったいな~い・・・」
「だよね~・・・ん?あ、ハル明日も暇?」
「え?うん。ゴールデンウィークなのに暇・・・
」
「じゃあ行こうよ!一緒に!!」
「え!?」
「お金はカレが出すって言ってるからさ、今日の明日で大変じゃなければ」
「えっ!?いいの!?」
「うんうん!!行こう行こう!
」
すぐに元彼に連絡して、事情を説明すると、
本当に女の子と行くなら別にいいよとか、
意味の分からない事は言われましたが、
ちゃんと写真を撮ってくる事を条件に了解してもらい、
私は結局ハルと旅行に行く事になりました。
この旅行で驚くべき偶然の出来事が起こるのです![]()