うお、こいつァかなりレアかも。
楳本捨三 『新・三国志』 秀英書房
この作家さん自体、サッパリ知らんひとなのだが、
ぐぐってみたら、どうも戦前戦中の軍記モノを
昭和の時代にモノしておった方らしい。
50年代には東宝なんかのB級映画にもなってたらしいッす。
(尼損で手に入る既刊の本もいくつかはあるらしい)
で、
『ゲンダイ風に解釈した』三国志小説。
主な見どころ↓
◎三兄弟、曹操、呂布以外の連中の呼び名ははたいてい『師団長』『軍団元帥』
◎例の、射られためんたまを召し上がった、例のお方が、
劉備陣営の武将ってことで強制設定変更されていらっしゃった。
◎おなじみ美女チョウゼンのほかに、『リカ』さまと名乗る
二人のなぞの女スパイが登場して、謎めいた展開をかき立てるも、
いきなり唐突に何の意味もなくレイープ→殺害
◎孔明の義弟として、『蔡英』なるオリキャラ登場。役どころは
ズバリ『徐庶+趙雲』。素直に徐庶と趙雲だしてくだちい。
そんな『三好三国志』の陳Qの義弟以上に(鄭なんとかってんだっけ?もう忘れた)
存在意義がわからん蔡英は、『蔡家兵学秘録』なる
アイテムを所有している。孔明曰く、
「蔡家の先々代明氏が紙を発明され、また、
同じ方がこの一書、わが国兵法の先駆者孫子をはじめとして、
伝来の兵書に注釈をほどこされたのがこの書物です…」
だから何?
◎孫権軍ぬきの赤壁の戦いとか。
・・・スマン、なんかもうホントいろいろ辛いわ。
けれど、元バンヤロースレ住人としてやらねばならぬ事がある…。
歴史に埋もれし残念な三国志モノを記録しておくのも
このブログを続けてる意義だ。
とりあえず、『小気味よいゲンダイ風(笑)』な部分を
いくつか晒し上げ書き出しとく。
>張宝「貴様だけ馬で、勝ったところでウマくはないぞ」
>張飛「なあるほど…」
>「な・あ・る・ほ・ど」張飛は素直である。
>というより、張宝の謀略の手にウマウマと乗ってしまって、馬から降り立った。
ハイハイカエリマスヨー
>「出て来い、出て来い池の鯉」
>「バッキャ野郎、ニッポンの小学唱歌を唄ったというのか」
>「はッ、間違いました」
>「しっかり報告せい」
>「出て来い、出て来い赤頭巾、頭巾がなくては孫堅さん、話になるまい
>おソンどの、ほしくはないか赤頭巾。出て来い、出て来い、孫堅どん、
>頭巾がほしくば出ておいで」
おソンどの……(;´Д`)テキトー過ぎる…
>「カイザーのものはカイザーに…。わかっておるな、漢室のものは
>皇帝にお返しするのじゃ。あとの私物は処刑が終わったら全部
>諸君に放出する。しかし、そのために混乱のないように」
>呂布はすっかり人気者になってしまった。赤兎と方天戟でマスコミの
>寵児だった呂布は、今は人民の味方、ヒューマニストとして
>さらにマスコミの脚光を全身に浴びていた。
このごみ小説、ヒューマニストって言葉がキーワード的にチョコチョコ出てくんだけど、
何度読み返しても、ヒューマニストが何を意味するのかさっぱり分りません。
誰か教えて。
以上の記述で、興味を持った奇特な方は
ひとつ探して見て下さい。絶対後悔しますから。