(ドラゴンボール超11巻表紙より)
「あっ!ベジータ」
「は・・・ブルマ」
ベジータは今にも破裂しそうな自分自身を制御しながら自動運転に切り替えた車の中でブルマともつれ合っていた。
ブルマの肢体は見た目だけではなく、中身もベジータと出会った頃のまだベジータを知らない体年齢に戻っていた。
初々しい身体の反応が返ってくる度に何んでさっさとこいつを食べてしまわなかったのかと、あんな男にこんなブルマを抱かせていたのかと後悔するくらいベジータはブルマの身体に夢中になるくらい自分自身を刻ませ続けていた。
既に熟練されたベジータの行為に信じられないくらいブルマは感じまくり夢うつつの意識の中で何度も気が弾けた。ベジータの舌がブルマの全身を余すことなく弄り、ブルマがそれに応えるように痙攣し、甘い艶やかなそして淫らな声でベジータの五感を支配していた。流れる雫が全身に伝い、歓喜の波が押し寄せ、もう何もかもが二人の境目がわからなくなるくらい二人は一つになって頂きに登りつめて行く。
「ブルマ、もう限界だ・・・」
「ああ、ベジータ、来て」
眩ゆい光に包まれて二人は自分を見失った・・・。
人影のいない山頂で凛と凍るような寒さの中、車体は二人の熱で窓ガラスが曇っていた。
最新車のオープンカーは自動的に畳まれていた帆が伸びて通常の屋根付きの車体にも変形していたので、車内の暖かい座席の上で重なり合ったまま、二人は夢を見ていた。
19年前のこの日、
ブルマ【あんたも来たらー! どうせ宿賃もないんでしょ? 但しいくらあたしが魅力的だからっていっても悪いことしちゃダメよー】
ベジータ【げ・・・下品な女だ・・・デカい声で・・・】
ブルマに俺の心の何処かで自分でも気づかなかった本音を言われて動揺したのかもしれない。
俺は出会った時からこいつを抱きたいと思っていたのだろう。
俺の物にしたいと思っていたのだろう。
だからあのひと時、こんなにも我を忘れるくらい夢中になったのかもしれない。
私は一人木の下で佇むベジータに心の何処かで惹かれていたのだろう。
何もかも冷たく光る瞳の奥に私の発した言葉に動揺するあいつを見た時、本当は違う寂しさを感じたのかもしれない。
私は地球で生き返ったあいつを振り向かせたいと思ったのだろう。
私を見て欲しいと思っていたのだろう。
だからあのひと時、こんなにも我を忘れるくらい夢中になったのかもしれない。
数時間前・・・
バーガーショップからオープンカーで出発した二人は国道を南へ向かっていた。
「ねえ、何処に行くの?ベジータ」
「何処に行きたいんだ?」
「そうね・・・眺めがいいとこ」
そう言いながらブルマは運転しているベジータに腕を回した。
「ば、馬鹿、離れろ。運転中だ」
「だって寒い!」
「そんな格好してるからだ。今、車の帆を閉めるから少しは暖かくなるだろう。それから上着くらい着ろ!風邪引くぞ」
「ベジータの方があったかい」
「ば、運転が危ないだろ!」
「そういう時は 【眺めがいい、人影がない場所、自動運転、よろしく!】」
「リョウカイイタシマシタ」
「は?!」
「ね!両手離しても大丈夫」
「・・・」
「どうしたのよ、恐い顔して」
「いい度胸だ。そんな格好で抱きつきやがって」
ベジータは今まで我慢していた欲望を解放してブルマを押し倒した。
「え?いきなり?」
「いきなりじゃないだろう。先週1週間の出張で戻ってきたらと思ったらここ2、3日お前はラボに閉じこもった挙句、昨日は昨日であんな格好で先に寝やがって」
「あ、そうだったけ・・・」
「先に食事がいいだろうと思っていたが、まずはお前からにしてやるからな」
そういうとブルマの唇を奪い、ベジータの左手はブルマの下半身へすり込ませていた。
如何にも襲ってくださいというくらいの脱がしやすい下半身にスルッとベジータの指先がブルマの泉の入り口へ滑り込んだ。
信じられないくらいブルマは仰け反りベジータの唇がブルマの唇と離れ、光る銀の糸を引き、そこから熱い吐息と喘ぎ声が木霊した。
驚くくらいにブルマの肢体は一瞬にして高揚して瞳は官能的に虚ろになり、既に先ほどの指の弄りでブルマが逹したのがベジータの目から見ても明らかだった。
「ああ、なんか凄い!ベジータ、もっと欲しい」
ベジータはブルマの何処を攻めればいいのか長年の営みで熟知していたが、これは明らかに俺を知らないブルマの肢体だった。それが更にベジータの支配欲を刺激して、欲望が溢れ全てブルマを自分の所有物にしたくなる。熱く今にも破裂しそうなベジータの自分自身を剥き出しにしブルマの身体を引き寄せた。
「ああ、嫌って言うほどにしてやるからな」
ブルマの両脚を大きく開き、ベジータのそれはブルマの燃えるような溢れ出すマグマのような入口にゆっくりと奥深く浸透していく。いつも以上に強い締め付けと溢れ出す泉に理性が何処かへ行きそうになるのを必死で堪えながらブルマを快楽の海へ導く。
「あ!!もう駄目!!む、無理!!」
「感じてみろ!俺を」
「ベジータ」
「俺に合わせろ!そうだ、いいな」
ブルマの吐息が一段と大きくなりブルマの方からベジータを求め、振動が伝わって、たわわな二つの実が上下に揺れていた。
「お願い、キスして」
「ブルマ・・・」
二人は激しいキスを何度も触れては離れて角度を変えながら絶頂を迎える迄し続けていた。
そして頂上に登りつめ弾けた後、二人は深い眠りに誘われた。
二人の意識が戻った頃には辺りは真夜中だった。
「・・・起きたか?」
「うん」
「もう、店、閉まってるな」
「うちに帰ればなんかあるわよ」
「そうだな。結局、いつもと同じようなことしかしなかったな」
「でもいつもとはちょっと違った・・・」
「そうだな・・・」
「あ!」
「どうした?」
「私、元に戻ってる!?」
「知ってる」
「あのサプリメント効果が切れるの早かったわ」
「そりゃあ、さっきまでお前はこれでもかってくらい感じまくってたからじゃないのか?」
「あら、あなただって満更でもなかったんじゃない?」
「さあな」
「・・・ねえ、若い私の方が良かった?」
「どっちもブルマ、お前だし、違わないじゃないか?」
「・・・違ったじゃない」
「はあ・・・あのな、強いて言えば今のお前の方が俺はいい」
「・・・え?」
「一度くらいならあのお前でもいいが、毎回毎回あんな風になったら俺の身体が持たん!」
「な、何よ!」
「俺をまだ知らないお前の身体より、俺と共に築いてきた今のお前の身体の方がいいんだ、俺は」
「ベジータ・・・」
「お前がマイナス5歳肌を気にしてて、ドラゴンボールやサプリメントとか色々試しているの構わないし、口を出そうとは思わないが、俺の為と思っているなら止めろ。いくつになろうが、ブルマ、お前はお前だ」
「・・・」
「ブルマ、もう2度は言わんからな」
「あのね、孫君も同じような事言ってた。どんな格好してようがブルマはブルマだって」
「は?何で今カカロットの話なんだ?」
「今日の昼間ね。孫君がバーガー買いに来た時に言われたのよ」
「お前、そんな下品な格好でカカロットに会ったのか!?」
「でも、それ制服だし。それよりね孫君、私が若返ったの全然気づかないの、失礼しちゃうわよね」
「ブルマ!!お前、もう若返りのサプリメントは2度と飲むんじゃない!!いいな!俺の為を思うならな!!」
ベジータにとってブルマが若返る事よりも、若返ったブルマのミニスカウエイトレス姿をベジータより先に悟空が見て知っていることが問題だった。毎回毎回何かと悟空に先を越されるベジータがいたのだった。