エイジ765

ヤムチャ「よう、ブルマ」

 

ブルマ「ヤムチャ?どうしたのよ、急に・・・」

 

ヤムチャ「あ・・・忘れ物取りに・・・」

 

ブルマ「連絡してくれたら送ってあげたのに・・・わざわざ」

 

ヤムチャ「俺さ・・・ここ、出てから冷静に考え直して・・・自分で面と向かって取りに来なきゃ行けないような氣がしてさ」

 

ブルマ「で、何、忘れたのよ。あんたの使ってた部屋になんかあったかしら?」

 

ヤムチャ「・・・ブルマ」

 

ブルマ「え?・・・私!?」

 

 

 

 

ヤムチャ「愛してる」

 

ブルマ「・・・」

 

ヤムチャ「なあ・・・もう一度、やり直さないか?俺たち・・・」

 

ブルマ「そしてまた浮気するんでしょ」

 

ヤムチャ「・・・俺はまじめに言ってるんだ」

 

ブルマ「今更?・・・もう疲れちゃったのよ。あんたにいちいちかまってられないわ・・・」

 

ヤムチャ「・・・そうか。そうだよな。俺がここを出て1ヶ月・・・か」

 

ブルマ「そうよ。あんただって折角フリーになったんだから伸び伸び出来ていいじゃない」

 

ヤムチャ「・・・あいつとはうまくやってるのか」

 

ブルマ「な!何、言ってるのよ!べ、ベジータはあんたがいたときと変わらないわよ!!つ、強くなることしか興味ないんだから!!」

 

ヤムチャ「それもそうだな・・・」

 

ブルマ「あ、折角だから夕飯でも食べてく?」

 

ヤムチャ「いや、いいよ。プーアルも家で待ってるから遠慮しておく。ベジータも俺がいると機嫌悪そうだし・・・じゃあ、またな、ブルマ」

 

ブルマ「え?」

 

 

 

回想〜

 

 

ヤムチャ「お!ベジータ。久しぶりだな。庭でトレーニングか?」

 

ベジータ「・・・」

 

ヤムチャ「相変わらず・・・無愛想だな・・・」

 

ベジータ「貴様は俺に用ではないんだろう」

 

ヤムチャ「そりゃあそうだが、会ったら挨拶くらいはしてもいいだろう。それより・・・」

 

ベジータ「ブルマなら重力室でメンテ中だ」

 

ヤムチャ「!!」

 

ベジータ「・・・なんだ?・・・違うのか?」

 

ヤムチャ「いや・・・違わないが」

 

ベジータ「?」

 

ヤムチャ「ベジータ、お前、いつの間にブルマの事、名前で呼ぶようになったんだ?」

 

ベジータ「は?!そ、そんな事、どうでもいいだろう!!これ以上、俺のトレーニングの邪魔をするようだったら・・・」

 

ヤムチャ「あ、悪かった!!じゅ、重力室だな」

 

ベジータ「それから!!用が済んだらとっとと帰るんだな!!あいつのメンテの邪魔もするなよ!!」

 

ヤムチャ「あ、ああ」

 

 

 

現在〜

 

ヤムチャ「・・・まあ、二人の反応から見て・・・やっぱり・・・俺、タイミングが遅かったみたいだなあ・・・一緒にいるときは忘れてたけど・・・ブルマ以上にいい女って・・・いないんだよなあ・・・」

 

 

 

 

 

 

ブルマ「なんなのかしら?今更・・・愛してるって言ったり・・・」

 

ベジータ「ブルマ、メンテは終わったのか?」

 

ブルマ「え?・・・まだ、途中」

 

ベジータ「早くしろ」

 

ブルマ「あんたが壊したんだからもうちょっとマシな言い方はできないの?」

 

ベジータ「は?」

 

ブルマ「例えば・・・愛してる・・・とか」

 

ベジータ「あの男とよりでも戻したのか?」

 

ブルマ「え?」

 

ベジータ「・・・ここで何をしてた?」

 

ブルマ「あ!!」

 

ベジータはなんとなくブルマの腕をつかんだ。

 

ベジータ「まさか、こんな事とかしてないだろうな」

 

ベジータはいきなりブルマの腰を引き寄せてブルマの両胸をわしづかみにしていた。

 

ブルマ「ど、どうしたのよ。急に・・・あ!!」

 

ノーブラでシャツの上からでもくっきりと盛り上がっているブルマの突起物を服の上から指で転がすとブルマの身体は大きくのけぞった。

 

ベジータ「本当に・・・今日は一段と下品な格好をしやがって・・・」

 

ブルマ「機械止めてメンテしてたんだから・・・暑かったのよ」

 

ベジータ「さっきの言葉はなんだ?」

 

ブルマ「だ、だってベジータは言ってくれないじゃない・・・」

 

ベジータ「あの男にでも言われたのか」

 

ブルマ「そ、そうだとしたら・・・」

 

ベジータ「くだらん。そんな言葉でその気になってたのか・・・」

 

ブルマ「ねえ、たまにはあんたも言ってくれても・・・」

 

ベジータ「お、俺はそんな言葉は言わん」

 

ブルマ「お願い・・・」

 

ベジータ「・・・言わなくてももっと氣持ち良くはさせてやる。腰を俺の方に下げろ」

 

ブルマ「あっ!」

 

ベジータ「はあ!ここだな」

 

ブルマ「ああっ!駄目っ!!」

 

ベジータ「凄く氣持ち良さそうだな」

 

ブルマ「ああっ!もう、ベジータ・・・あ!!!!」

 

 

互いにするつもりはなかったのにヤムチャという来訪者のおかげでいつもより濃厚に相手の肢体を堪能しコントロール不可能になるほど欲情の海に身を沈めていた。

 

表には決して出したりはしなかったが、ベジータはブルマに対して無意識に独占欲が強かった。

 

 

ブルマは常によく会う人物に対しても久しぶりに会う人物でも分け隔てなく親しく接するのが常だった。

 

それはどんなに歳月が経とうとも変わりはなかったのだ。

 

その反面、ベジータは馴れ合いを好まず、歳月を経てようやく家族だけは特別な感情を目覚めさせたが、相変わらず、他者には距離を置いていた。

 

そしてヤムチャに関してもブルマが昔付き合っていた元彼であることに心のどこかでひっかかりがあることにベジータ自身は氣付いていなかった。

 

しかし、魔人ブウの時、悟空と共に武道会からいなくなったベジータの代わりにブルマの側にいたのはヤムチャだった。

 

この時、残っていた面子はすでに戦いから離れて、ブルマと同じ非戦闘員だという認識がベジータの中に生まれていた。

 

 

だからこそ眼中になかった。

 

 

エイジ780

 

CC宅

 

ベジータ「サタンには連絡は取れたか?」

 

ブルマ「留守電だったから一応要件だけ入れといたわ」

 

ウイス「名前があがっている人たちが全員来てもまだ9人ですよ。残りの人を決めてしまわないと」

 

ベジータ「他に戦士はいるか?」

 

ブルマ「うーん・・・いたかしら・・・・・・・・・・ヤム・・・」

(ドラゴンボール超より)

 

ブルマが言いかけた時、電話が鳴った。

 

ベジータ「誰だ?」

 

ブルマ「サタンよ。折り返しが来たわ。もしもし・・・」

 

 

ブルマは少しみんなから離れて電話で話し始めた。

 

 

ビルス「さっきブルマが言いかけた奴、誰だ?」

 

ベジータ「わからん」

 

即答したベジータがそこにいるのだった。

 

ベジータの中でその名前の認識はあったが、戦士でない奴の名をあげても意味はないと捉えていた。

 

 

その夜はビルスたちをゲストルームの寝室に案内して戦士が一人足りないまま眠りについたのだった。

 

 

ブルマ「あと一人、どうするのかしら」

 

ベジータ「そうだな・・・数揃えだけの戦士といってもなあ・・・」

 

ブルマ「数揃えだけなら・・・私が出るとか」

 

ベジータ「は?!な、何を馬鹿な事を!!」

 

ブルマ「ナメック星だって行ったことあるくらいだし」

 

ベジータ「だ、駄目だ!!駄目だ!!駄目だ!!ブラが生まれたばかりだろう!!」

 

ブルマ「いやーね。冗談よ。ちょっと言ってみただけよ」

 

ベジータ「お、お前な・・・」

 

ブルマ「本当、心配してくれて嬉しいわ」

 

ベジータ「お前が武舞台にいたら、俺が戦闘に集中出来ん」

 

ブルマ「酷くない、その言い方、私が邪魔ってこと?」

 

ベジータ「・・・そういう意味じゃ・・・」

 

ブルマ「じゃあ、どういう意味?」

 

ベジータ「・・・ったく・・・お前を守るのに俺が必死で戦いどころじゃなくなる・・・」

 

ブルマ「ベジータ」

 

ベジータ「もういいから寝ろ。ブラがくずりだしたら困るだろ。戦士の事はもう俺たちに任せて・・・」

 

ブルマ「うん・・・あ、そうだ。さっき言いかけてたけど・・・ヤム・・・」

 

ベジータは徐にブルマに唇を重ねた。

 

ベジータ「そんなに眠れないなら・・・俺に付き合え。但し、声を出すなよ」

 

そういうとベジータはブルマを引き寄せそのままベッドで抱いたのだった。

 

ベジータのヤムチャに対する真相は藪の中のまま・・・