【注】今回はBLに言及する内容があります。
あくまで言及止まりですが、苦手は方はその部分を飛ばすか、もしくは今日の記事を読まないようにしてください。
在宅ワークが終わった6月、わかりやすくブログ書けませんでした。
せめて月1upは守りたい!…のに!(ため息)
それでも中国ドラマ、観ていました。
歌、聞いていました(誰の――は言わずもがな)
「综艺」、観ていました(なんの――も言わずもがな)
でも、ドラマ、止まりました。
↓
『清平乐』
止まりました。
制作良し、撮影チーム良し、役者の演技良し、道具・音楽その他総じて高評価を得られる作品ですが、筆者、止まりました。
第45話を観終わったところで、すでに2~3週間続きを観ていません。
なんでかと言いますと、いろんな意味であまりにも仁宗が可哀想すぎて。
帝王たる者の思考回路が現代人ではやや理解しがたく、それのせいで一番大事な娘が生贄になるのかと思うと、先を進む気にはなれません。
そりゃあ皇后と心が通じるエピソードは非常に楽しみなのですが、それでも、なんだかちょっと疲れるな~と思いました。
興味のある方は仁宗でググってみてください。
筆者もある程度は予習してドラマに臨んだのですが、完走させるのはもう少し先になりそうです(kkwゴメン!あなたの所為じゃないのよ~ッ)
『陈情令』
以前ココでも話題にさせてもらった筆者の友人二人は、結局二人ともBlu-rayを予約するほどハマってしまいました。
筆者的には陳情はすでにいい感じに消化したので、ときどき話をしていて申し訳なくなる。
あとは放送中、アレコレ「教えてあげる」なんてことにならないよう気をつけました。
だからすごく残念なのは、自分がその輪に入れなかったこと。
去年でも今年でもいいので、楽しむ気持ちを友人と同じ時間で共有できなかったこと。
でも面白いこともいっぱいあって、たとえば筆者の鑑賞の仕方はどちらかというと中国ファン寄りなんですが(去年夏のことなのでしょーがないし、ほかの国の言葉はわからないので交流できないし)
友人たちから、自分が持ちえない視点での感想をもらうと真面目に驚きます。
え、そういうふうに見える?!とか、
こっちじゃなくてそっち!?とか、
感想読むの本当に楽しかった~(^^)
…まあ、あんまりにも突っ走りすぎた感想には遠慮なくブレーキを踏みましたけど(笑)
陳情からの翻訳あれこれ
陳情の放送中に、いつか絶対字幕に文句つけてやるブログ書くんだと息巻いていました。
だけども放送が終わった今、もういいかなと思わっている自分もいる。
筆者が腹を立てていたのは、翻訳チームがキャラクターを理解しているように見えないところです。
プロは原作を読む時間なんてないでしょうから、それは求めないにしても、じゃあ本当にちゃんと検索かけたのかとすら疑ってしまいます。
原作小説は中国屈指の一大IPです。
ちょっと検索かけただけでキャラクターや世界観のことは細かく調べられるし、原作者の物語対する設定も出てきます。
にもかかわらず、公式ページでは「耽美な世界観」と堂々と書かれていました。
中国では仙侠ものは極ありふれた題材です。
小説・漫画・ドラマ・映画、どのメディアにも登場します。
それがすべて「耽美の世界観」になるのでしょうか。
――あの国ではありえません。
陳情は原作こそBLですが、ドラマは男同士の友情を謳っています(中国メディアではそれよりも「国風」に重点を置き、結果、政府機関紙にまで取り上げられて「褒められた」)
いかんせん堂々と同性愛をそのままメディア化できるお国柄ではありません。
そんな脚本は検閲を通りません。
それを、BLファンを釣るために安易に「耽美な世界観」と書くのは商業臭が強すぎて、嫌悪感しかありませんでした(日本でのフィーバーぶりを見ると成功ですけどね)
だから世界観に関して言うなら、陳情は仙侠モノの中でもどちらかと言えば「地味」なほうです(となるとここでさらに疑問がひとつ。翻訳チームは中国語ができるだけで、中国という国を知らない人間しかいないのではないか?)
翻訳って、自分が真面目にやりはじめてみてわかったことは、直訳だからダメだとか、意訳だからいいとか、実はそういうものではなかったりします。
シーンによって使い分けてこそ、より良い――原文に近い意味を届けられるのです。
会話文の場合、そこには物語とキャラクターの設定が大きくかかわってきます。
言葉遣いだけではなく、ときにはニュアンスを重視したり、ときにはバックグラウンドを優先させたりと、語学力はもちろんのこと、物語(文章)に対する理解力が非常に重要なのです。
それこそ「I love you.」を「月はきれいですね」と訳したのは、まさにそういうことなのではないでしょうか。
…友人の一人が字幕を読めるようになりたいと言って、中国語の勉強をはじめました。
筆者もいい加減、某英国魔法使い少年の原作を原文で読む勉強をしなきゃなぁ…と思う今日この頃です(ちなみにコレの翻訳の文句を恩師に話したところ、だったら中国語で読めばいいとあっさり返されました)
今日はドラマの話をしたので、次は歌関連(人物限定)のことを書きます。
ドラマに動きがほとんどなかった分、歌のほうは多すぎて…追っかけるのに息切れしそうです
坦白从宽,抗拒从严