最近では母性という言葉は死語に
近いものとなったが、それでも、
男女問わずに、想いとしては
残っているものだ。
‘母性‘とは、子の為ならば死ねる!
という覚悟のようなものでもあり、
己よりも自分の子の方が大切である
というような意味合いを持つのでは
ないか。
しかし、夢子が長年この世を観察した
結果、果たして己よりも子供の方が
大切だという人間はいるのだろうか!?
と思うまでになった。
愛着理論の‘安全基地‘とは、本来の意味は、
母を指すが、多くの現代人が‘安全基地‘を
持っていないということは、今の母なるものは、
‘安全基地‘にはなれないことの証明でもある。
そう、現実問題として、母になったその人も、
実のところ、己の事で精一杯なのだ。
そしてそれは至極当然のことなのである。
何てったって、この世を生きることは、
とてつもなく大変なことだから・・・★
‘無償の愛‘というのも、現実には無いのが
ほぼ実情であるのだが、母性神話と同様、
有ることになっているのが、ややこしい。
もう、いっそのこと、例え子供を持った
としても、誰もが己の方が大切なのだ!
ということを明らかにし、それを前提に
した方が、子の為でもあると思うのだ。
夢子もそれを知っていたならば・・・
15歳の時にあれ程 悲しい想いには
ならなかったはずなのだ★
とはいえ今でも、稀に、己よりも子供の
方が大切な母ないし父が居たり、
無償の愛を持つ人も居るようでもある。
そのような人の子に生まれたり、
出会ったならば、ラッキーとしか思えないし
ラッキーとしか言いようがないように思う♪