国語の読解(物語文)について

男子校で小学校高学年の少年の話
女子校で小学校高学年の少女の話

だけ出るなら苦労はない。
だが、現実はそう甘くない。

海城中のように男子校なのに、乙女の恋愛話を続けて出題する学校もある。
女子校なのに、野球の話、例えば、あさのあつこのバッテリーなどを出題する学校もある。

野球といえば、中学受験で出題されるスポーツの物語は圧倒的に野球が多い。サッカーはなぜかあまり出ない。

我が家では、じゃじゃ馬も暴れ馬も野球の経験がない。
そこで、じゃじゃ馬が6年生のときには最低限の野球のルールを教えておいた。暴れ馬にもそのうち教えるつもりだ。

本論に戻ろう。中学受験、特に難関中学受験において、自分たちと同じ境遇の主人公が登場する物語が出題されることは少ない。
もちろん、出ないわけではない。重松清などの少年少女が主人公の小説が題材にされることもある。このような場合、つまり、小学生の同性の主人公が出てくるような物語の場合にはいじめがテーマのものが少なくない。

一般的には受験生の壁の向こう側の物語が出題される。

よく出るパターンには
性別という壁
子供と大人の壁
都会と田舎の壁
日本人と外国人の壁
貧富の差という壁
善悪の壁
文明と自然の壁
人間と動物の壁
などがある。

物語文だけではなく、これらのテーマで書かれる論説文も当然数多くある。論説文には対立の概念が頻出することから、当然の帰結ともいえる。

学校側は子どもたちに、壁の向こう側の世界を理解できるかを問うてくる。壁の向こう側の世界の常識が、自分たちの住む世界の常識とどう違うか、そしてそれはなぜかを問うてくる。

麻布中では過去に主人公が自転車なんていう物語まで出題された。
通常、入試問題の読解では、物語文と論説文の二題が出題される(もちろん、随筆文や詩が出題される学校もある)が、麻布中では超長文の物語文が一題だけ出題される。そして、記述のオンパレードという独自色の強い入試が行われている。

壁の向こう側を想像でき、そこでの常識やそこでの人の気持ちが理解でき、理由まで考えられ、それを表現できる子どもたちを、国語が得意な子という。

御三家の国語(ただし、女子学院を除く。女子学院では客観的な採点を担保するために選択肢問題が主体となっているからだ。もちろん、女子学院の問題を簡単だと言っているわけではない。女子学院の問題は他教科も含め、高い事務処理能力が求められる出題形式である)を解けば、それが分かる。桜蔭中など解答用紙を見ただけで、大人でも逃げ出したくなるのではないか。
少なくとも小学生の私には御三家の国語など解けなかっただろう。

次回は論説文について述べたい。

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