ゴールデンウィーク後半

バ馬の家に我が家は帰省中。駄馬もマ馬もくつろぎタイム。
暴れ馬とじゃじゃ馬はもっとくつろぎタイム。
暴れ馬はゲームざんまい。
じゃじゃ馬はスマホざんまい。
まっ、これでいい。たまにはみんな息抜きしないと。共働きの我が家はいつも時間に追われている。
田舎の時間は東京よりもゆっくりと流れる。今も鳥たちの鳴き声がBGMだ。
ネギの花に、レモンの花、イチゴの実に癒やされる。
東京での生活はまるでモノクロの世界だ。
田舎の生活には彩りがある。
だが、私たち家族は東京でしか生きられない。来週にはもう、元の生活に戻る。それが信じられないくらい田舎の風景は穏やかで優しい。
そして、駄馬もマ馬もじゃじゃ馬も暴れ馬も穏やかで優しい。

なんだか詩人になったようだ。

だが、こんなことを書いていても、受験から離れられない自分がいる。
筑駒と灘で出題される詩を思い出しさてしまったのだ。開成でも詩は要注意だ。

そういえば、ゴールデンウィークに入り、井上ひさしの『あくる朝の蝉』を再読した。
中学受験で何度も出題された名作だ。
我が家にある何年も前に買った麻布の過去問にも掲載されている。
中学受験をする子どもたちにはぜひ一読してもらいたい作品だ。
もちろん、受験生に本など読んでる暇はないだろうから、過去問や塾の教材で巡りあって欲しい。
夏休みの読書感想文にもおすすめだ。
ちなみに我が家の読書感想文では湯本香樹実の『夏の庭』をセレクトした。三國連太郎が主演する映画の方も見た。こちらの小説ももちろん中学受験で出題されている。
『あくる朝の蝉』では孤児院にいる兄弟の、祖母と過ごす短くとても濃い時間が描かれている。
『夏の庭』では3人の少年たちが死というものに初めて向き合った、老人とのひと夏が描かれている。

この二作品に共通するものは何であろうか。
それは受験生たちの日常ではなかなか接することのできない世界が描かれていることである。
孤児院はもちろん、核家族化が進んだ現代、東京周辺や大阪周辺で祖父や祖母と一緒に暮らしている子どもたちがどれだけいるだろう。

中学受験では、特に難関校受験ではこのような題材が好まれる。

他者理解であったり、明日は自分がその立場に置かれるかもしれない題材が。

温室育ちの恵まれた中学受験生たちがなかなか接する機会のなさそうな世界が好まれるのだ。将来、リーダーとなるであろう受験生たちが知っておくべき世界。

じゃじゃ馬の受験のとき、勉強させてよかったと思ったことの一つが、国語で様々な物語文や論説文を読む機会をもたせてあげられたことだ。

決して自分や、自分たちの常識が、みんなや世界の常識ではないということを勉強を通して学ぶことができる、それが中学受験の素晴らしいところの一つだ。

算数では理論を学び、理科では自然を学び、社会では常識を学ぶ。
だが、国語では読解問題の題材を通してその全てが学べる。

君の常識は君だけの常識にすぎない。
それが大人の階段をのぼるということだ。

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